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コラムの闘争 の商品レビュー

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2013/08/13

ユーモアがあって、機転が利いていて、批評眼がある文章。おもしろかった。批判の仕方が「それはおかしい」とストレートじゃなく、皮肉を織り交ぜてのらりくらりと相手をひと突き、技あり、な感じ。喜劇で見せるような感じなのがよかった。チェコ人作家の本はクンデラしか読んだことがないのだけれど、...

ユーモアがあって、機転が利いていて、批評眼がある文章。おもしろかった。批判の仕方が「それはおかしい」とストレートじゃなく、皮肉を織り交ぜてのらりくらりと相手をひと突き、技あり、な感じ。喜劇で見せるような感じなのがよかった。チェコ人作家の本はクンデラしか読んだことがないのだけれど、きっとお国柄、第二次大戦前という時期もにじみでているのだろう。「私は新聞記者です」で始まる文章からスタートしたので、てっきり新聞記者メーンの人だと思ったら、劇作、童話、短編などとても幅広い文筆家だった。当時、左右両翼から指弾されたという中立の民主主義者、ヒューマニストとの紹介に、この人がどんな人かもっと知りたくなった。関東大震災に遭った日本へのエールが、東日本大震災時に世界から寄せられたエールと重なった。 ほかの著作も読んでみたい。

Posted byブクログ