和辻哲郎 の商品レビュー

湯浅泰雄(著者)

2009/10/07

和辻哲郎はいったいどういう人だったのか。
相対的に判断している人の話が聞きたいなと思っていた時、古本屋ですでに絶版になっていたこの本に出会った。
風土的思考の仕方は学問的にも価値があり、今後も突き詰める必要がある。このような功績を残した和辻哲郎が批判されるようになってしまったのは、後半は政治的な思想と学問がごちゃごちゃになってしまったために誤解されやすくなってしまったことが大きな原因として考えられる。

歴史と風土をどちらもとりあつかったと書いてあった長編『倫理学』も読んでみたいなと思いました。