桜田門外ノ変(上) の商品レビュー
2010.10.30新宿バルト9 映画の感想です。DVDがないので、原作本での登録。 中高年向けに作られたまじめな時代劇、という印象。 音楽の使い方とかが古くさく感じてしまったけど、それも時代劇的といえば時代劇的なのかも。 あと、途中でところどころ挟まる現代語(語尾や話し方...
2010.10.30新宿バルト9 映画の感想です。DVDがないので、原作本での登録。 中高年向けに作られたまじめな時代劇、という印象。 音楽の使い方とかが古くさく感じてしまったけど、それも時代劇的といえば時代劇的なのかも。 あと、途中でところどころ挟まる現代語(語尾や話し方ではなく単語とか?)が気になったんだけど…時代劇ってそんなものなのかな?分かりやすくするためには仕方ないのか… 途中、関と剣豪との一騎打ちシーンがあったのは、あれ史実なの?サービスシーンなの?(笑) 冒頭、唐突に井伊直弼暗殺実行の準備の話から始まるんだけど(途中から、黒船来襲からこれまでのエピソードが挟まれていく)、襲撃側たちの心情をそれほど書き込むことなく第三者的な視点で淡々と描かれているので、多少眠くなったり…^^; しかし後半、主人公関鉄之介(大沢たかお)が逃亡し、逃げ回りながら再決起を志すあたりから面白くなってきた。 やっぱり心情部分が描かれるからなのかな。 これまで協力を誓ってきた藩たちからも協力も得られず、自分以外の仲間が次々に捕まっていく過程のなかで、自分たちのしたことには何の意味があったのだろうか、と自問自答する鉄之介。 時代の流れって容赦ないよね… ていうか、昔の日本人ってすごすぎる。 お家のため、お国のために本気で命を賭けた人々がいる、っていうのがねー。自害のシーンが壮絶で、胸に迫るものがあった。 歴史的事実を元にしたストーリーだからこその感動だね。
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桜田門外の変が起こって150年なんですねー>< 日本を変えようと必死だったんですね… いまと比べてみたら感慨深いものが。 映画にも興味が出てきました!
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淡々とした筆致で桜田門外の変が描かれていく。 主人公は関鉄之介なのだが、どうして主人公なのか。 あくまでも史実を丹念に紐解いていっているので、 そこからの膨らみがないような気がする。
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限りなく実話・・・時代小説なのかもしれませんが、歴史カテゴリに 水戸という海岸線が長い地理、その近くまで捕鯨にくる多くの外国船 水戸が水戸学を独自に発展させ、御三家にも関わらず、多くの急進派 としての行動を起こした事情が伺えました もともと、外圧に対する危機感が、水戸斉昭をして...
限りなく実話・・・時代小説なのかもしれませんが、歴史カテゴリに 水戸という海岸線が長い地理、その近くまで捕鯨にくる多くの外国船 水戸が水戸学を独自に発展させ、御三家にも関わらず、多くの急進派 としての行動を起こした事情が伺えました もともと、外圧に対する危機感が、水戸斉昭をして、時代の先端と なしたのだが、その性格の頑迷固陋さが、支持者の離反を招き、孤立 を生むのでした 水戸で生まれ勃興した尊皇攘夷の影響を受けた諸藩の攘夷活動で、 外国の脅威と武力に圧倒された・・・尊皇攘夷から尊王倒幕の動き がでてきた 混迷する幕府を見て、幕政に参与できるかもから幕府に代わり治世 できるかもと 何をするか分からないとまで恐れられた「水戸一派」 幕府は厳しく追及するおうになり、藩としての活動は維新の未明に 弱くなり、明治の舵取りの場には参加できませんでした しかし、水戸浪士の決死の「桜田門外」「東禅寺」「坂下門外」などの 変や、島津久光の出兵など、時代の凶器がなかったら、明治維新など 無し得なかったろうな さて、本編はこの桜田門外の変を士気した「関鉄之介」にスポットを あて、事変が起きた必然などを、主人公の心情から描き出した作品 です。 周辺事情を確認しながら読まないと大変ですね
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
安政七年(1860)三月三日、雪にけむる江戸城桜田門外に轟いた一発の銃声と激しい斬りあいが、幕末の日本に大きな転機をもたらした。安政の大獄、無勅許の開国等で独断専行する井伊大老を暗殺したこの事件を機に、水戸藩におこって幕政改革をめざした尊王攘夷思想は、倒幕運動へと変わっていく。襲撃現場の指揮者・関鉄之介を主人公に、桜田事変の全貌を描ききった歴史小説の大作。 1997年6月29日購入
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2009年に映画化の話が持ち上がっているので、読んでみる気になった。2008年のNHK大河ドラマが篤姫という幕末を江戸城大奥で暮らした女性を描いたドラマであったことも関係している。さらには、著者が吉村昭氏であることも。
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有名な桜田門外の変を、暗殺に加わった関鉄之介を中心に描いている。よく知った内容ではあるが、読んでいて大変スリリングである。
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