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吸血鬼伝説 の商品レビュー

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吸血鬼にまつわるあれ…

吸血鬼にまつわるあれこれ。民俗学的見地から紹介されています。

文庫OFF

2018/12/22

 吸血鬼は肉体を持って墓から帰還し、生きている人間の血を吸って生命力を奪う”死者”のことである。  汎神論信仰の名残であり、吸血鬼となったものが妻だった女性と交わる話は「神々の結婚」に遡れる。  これらはスラブ圏(東方正教会を振興し、キリル文字を用いる文化圏)ではふつうである。 ...

 吸血鬼は肉体を持って墓から帰還し、生きている人間の血を吸って生命力を奪う”死者”のことである。  汎神論信仰の名残であり、吸血鬼となったものが妻だった女性と交わる話は「神々の結婚」に遡れる。  これらはスラブ圏(東方正教会を振興し、キリル文字を用いる文化圏)ではふつうである。  彼等の敵は”吸血鬼の子””土曜の子””クルースニック(好意的な守護者、白い羊膜をかぶって生まれた。吸血鬼は赤い羊膜をかぶって生まれてくる)”、ズドゥハチ(死後吸血鬼になるとされる、赤い羊膜をかぶって生まれてきたもの、もともとた情報さんの守護霊や、、血族の守護霊だったと考えられる)  退治方法はサンザシで心臓を貫くことである。  人狼信仰はすべてのスラブ民族に見られる。  吸血鬼と人狼を表す”ヴゴドラク”はもともと「狼の毛皮を着たもの」の意である。オオカミはスラブ民族のトーテミズムをなすとともに、死霊がオオカミにおいて受肉する信仰がもとにあった。  また、狼は冥界につながるデーモン的動物であり、異界からの夜の訪問者であった。  「オオカミ人間」とは生きている人間がある機関に変身する伝説である。  狼の牧者、は粗野で怒りっぽく好色な異教の神々信仰の名残である。

Posted byブクログ

2012/02/12

おもしろかった。 特に第2・3章が。 美形吸血鬼が予言(呪い?)と帽子に鍵隠してて胸の鍵穴で開ける民話がお気に入り。

Posted byブクログ

2009/10/04

東欧を中心に民間伝承から吸血鬼の起源に迫る。 生々しい実体験を集めたオカルト本なので、 吸血鬼にライトなイメージを持っている人には勧め難い。 されど、吸血鬼そのものに興味を持ち、 起源などを辿りたい場合は資料として最適な一冊。 ―――現世で魔物とよばれた、 ファンタジーではない...

東欧を中心に民間伝承から吸血鬼の起源に迫る。 生々しい実体験を集めたオカルト本なので、 吸血鬼にライトなイメージを持っている人には勧め難い。 されど、吸血鬼そのものに興味を持ち、 起源などを辿りたい場合は資料として最適な一冊。 ―――現世で魔物とよばれた、 ファンタジーではない吸血鬼を知りたいなら、是非。

Posted byブクログ