かいまみた死後の世界 の商品レビュー
いわゆる「臨死体験」をした人たちが目撃した「死ぬ人が見る世界」みたいなものについてのインタビューをまとめた一種の報告書。オカルト的なものとは一線を画そうと、著者(医師であり心理学者)が心を砕いて淡々と記録に努めているのが伝わってくる。なんの接点もない人たちが見た光景の中にいくつか...
いわゆる「臨死体験」をした人たちが目撃した「死ぬ人が見る世界」みたいなものについてのインタビューをまとめた一種の報告書。オカルト的なものとは一線を画そうと、著者(医師であり心理学者)が心を砕いて淡々と記録に努めているのが伝わってくる。なんの接点もない人たちが見た光景の中にいくつかの共通点があると言われると、確かに人知を超えた何かがあるような気がしてしまう。ただ著者自身も認めてるが、サンプルが一部の属性の人に偏ってる(要はアメリカ白人クリスチャンがメイン?)じゃんと気がついてしまうと興ざめするのも事実
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言葉を超越した世界を垣間見た人たちの神秘的なエピソード。光というのがキリスト的なのかわからないが、仏教の華厳経にも光は登場するので何かを暗示しているのかもしれない。 ただし臨床的に一時的に死を体験したがその後蘇生した人の話なので、脳が勝手に作り出した幻想かもしれないという反論を否...
言葉を超越した世界を垣間見た人たちの神秘的なエピソード。光というのがキリスト的なのかわからないが、仏教の華厳経にも光は登場するので何かを暗示しているのかもしれない。 ただし臨床的に一時的に死を体験したがその後蘇生した人の話なので、脳が勝手に作り出した幻想かもしれないという反論を否定することはできない(この点は著者も認めている)。完全に死んでしまった人の話を聞ければ一番良いのだが、その先はイタコとかスピリチュアルな世界になるので全く非科学的。
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死後の世界はあるのか? 「NHK特集」のビデオもどこかに仕舞ってあったっけ。身体的な危機にあたって脳の特定部位が再生する映像のようなものという見解があるというが、科学はおもしろい。では現代の宗教の見解はどうか?単なる集金システムに堕ちたままではないか。ただ、仏陀個人としては「死後...
死後の世界はあるのか? 「NHK特集」のビデオもどこかに仕舞ってあったっけ。身体的な危機にあたって脳の特定部位が再生する映像のようなものという見解があるというが、科学はおもしろい。では現代の宗教の見解はどうか?単なる集金システムに堕ちたままではないか。ただ、仏陀個人としては「死後の世界は無い」だからこそと説いたように思う。キリスト教も仏教も弟子等が「私はこう聞いた」と伝たえてきたものだから理論武装してゆくなかで変節しちゃったんだろうね。
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手許にあるのは、1977年(昭和52年)に出版された初版本だ。父の書棚にこれを見つけて 読み、深く動かされて、私は臨死体験の研究にのめり込んでいった。その時の印象をどう表 わしたらいいだろか。久しく忘れていて思い出しもしなかった魂の故郷に出会ったような感 じとでもいおうか。月並み...
手許にあるのは、1977年(昭和52年)に出版された初版本だ。父の書棚にこれを見つけて 読み、深く動かされて、私は臨死体験の研究にのめり込んでいった。その時の印象をどう表 わしたらいいだろか。久しく忘れていて思い出しもしなかった魂の故郷に出会ったような感 じとでもいおうか。月並みだが、そんな懐かしさのようなものが広がり、喜びをかみしめた。 体験者が語る表現しようのない心の安らぎと静けさ、暗いトンネルを通って光へと向かう プロセス、肉体を離れて上から自分の体や嘆く肉親を見る体験、自分の一生をパノラマのよ うに振りかえる体験‥‥。 とくに、言いようもなく大きな愛で体験者をつつむという「光の生命」との遭遇の話は、 強く訴えてくるものがあった。そしてこの物質的な世界を超えた、奥深い精神的な世界があ るという確信が、私のなかに静かに根をおろしていった。 それ以降、臨死体験の本は何冊も読み、自分自身もそこにさらに一冊を加えることになっ たが、人に「臨死体験の本でまず何を読んだらいいか」と聞かれれば、迷わずムーディのこ の一冊を挙げるだろう。 臨死体験が社会に広く認められるようになったのは、二人の研究者、エリザベス・キュブ ラー=ロスとレイモンド・ムーディの功績によるところが大きい。とくに1975年にレイモ ンド・ムーディのこの本(原題:LIFE AFTER LIFE)が出版されたことによって臨死体験 (Near-Death Experience)という言葉が定着した。彼のこの先駆的な本は世界的ベストセ ラーとなった。アメリカ国内で四百万部、国外では32ヶ国で出版され一千万部が売れたと いう。世界中の人々を魅了し、その関心をひきつけたのである。そして、この現象がひとつ の研究分野として認められるに至る。 この本のなかでムーディは、彼が集めた150の臨死体験の事例から50人を選び出し、 その人たちの話を詳しく聞いたといっている。その結果、死に瀕したときの状況や、体験者 自身のタイプや個人的背景がさまざまであるにもかかわらず、体験の内容にはおどろくほど の共通点があるのを発見した。多くの事例に繰り返し登場する共通の核のような要素がはっ きりと浮かび上がるのだ。その10の核が、その後の様々な研究のベースとなり、基本的に 追認されていく。 ムーディの研究は、「数十名の臨死体験の"物語"を収集し、それからいくつかのパターン を見つけ出しただけのもの」にすぎず、たんなる事例集、逸話集の域を出ていないという批 判が当初からあった。 こうした欠点を補う本格的な研究が、1980年に出版されたケネス・リング作『いまわ のきわに見る死の世界』(講談社)や1982年出版されたマイクル・セイボムによる 『「あの世」からの生還』(日本教文社)だったのである。 ともあれムーディの本は、すでに臨死体験研究の古典といってもいいが、いまなお臨死体 験の不思議な魅力を能弁に語り、人々の魂に強く訴えかけ続けている。
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