吾輩は猫である(下) の商品レビュー
猫の視点から、読心術から、独白から語られる、あてども無く続く近代文明批評、文化批評、社会とは個人とは愛とはユーモアとは、なしくずしの放談・・・。 現代を生きる僕たちにも綿々と続いている苦悶・懊悩。 猫の達観にはほど遠い。
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特別愛がこもっているわけではない、至極冷静な視点から描かれているにも関わらず、ただの意地っ張りやほら吹き達が愛おしい 煩わしい世の出来事から身を引いて生活しているかと思いきや、生きる上での智慧を雑談の合間になんでもないことのように挟んでくるから侮れない 俗世間を超越している法語の...
特別愛がこもっているわけではない、至極冷静な視点から描かれているにも関わらず、ただの意地っ張りやほら吹き達が愛おしい 煩わしい世の出来事から身を引いて生活しているかと思いきや、生きる上での智慧を雑談の合間になんでもないことのように挟んでくるから侮れない 俗世間を超越している法語の格好良さ 語りの姿勢が崩れないところが武士的 メメントモリを悟っていたかのような最期、あっぱれ
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