無名の順礼者 の商品レビュー
この本はドストエフスキーやトルストイにも大きな影響を与えた「ロシアの巡礼」について知るためにうってつけの作品となっています。この本が初めて出たのはドストエフスキーが亡くなった1881年より数年後ですので直接彼がこれを読んでいたわけではありませんが、当時ロシアにいた巡礼者がどのよう...
この本はドストエフスキーやトルストイにも大きな影響を与えた「ロシアの巡礼」について知るためにうってつけの作品となっています。この本が初めて出たのはドストエフスキーが亡くなった1881年より数年後ですので直接彼がこれを読んでいたわけではありませんが、当時ロシアにいた巡礼者がどのような教えの下生きていたのかということを知ることができます。 私はこの作品を読んで何度も驚かされました。 この本で語られる祈りや瞑想の方法が仏教で説かれることとそっくりな部分がいくつもあったのです。信仰と祈りについて学ぶのに素晴らしい作品です。ぜひおすすめしたい一冊です。
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現代では中々考えられない順礼者の手記。ドストエフスキーと同年代のロシアが舞台となっている。ドストエフスキーの著作で乞食同然の順礼者の記述がよくあり、このことか~と腑に落ちた。ここでの順礼者は、はじめ初老くらいかな、と思っていたが33歳であった。とても大変だと思うけども、周りの人達が順礼者に優しく協力的で羨ましいところがある。絶えざる祈り、イエズスの祈り(ロシア正教のものか?キリエに似ている)に順礼者は出会い、信仰を深めていく。
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興味あり。教会の方から借りる。 シンプルな祈りをいつも唱えているという簡単・シンプルな方法に心惹かれた。 想像以上にぶ厚い本でビックリしたが、物語調で読みやすい。 予想以上にいい本だった。 自分で買うかどうかは検討中。 p162辺りの「ロザリオを取り出し、神のみ名を呼び、手の上...
興味あり。教会の方から借りる。 シンプルな祈りをいつも唱えているという簡単・シンプルな方法に心惹かれた。 想像以上にぶ厚い本でビックリしたが、物語調で読みやすい。 予想以上にいい本だった。 自分で買うかどうかは検討中。 p162辺りの「ロザリオを取り出し、神のみ名を呼び、手の上にロザリオを載せただけで命が助けられた。1分間神の名を呼び求めることが何時間も怠惰に耽ることを十二分に補ってくれる。」に感動。 この文中に出てきた、「修徳の実践―心の祈り(イエスへの祈り)」の本も気になる。
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