科学哲学入門 の商品レビュー
入門書に収まりきらない一歩進んだ議論も多々見られるが,科学哲学の諸問題をよく概説している。現在だと確率論がホットな話題だろう。
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[ 内容 ] 科学を特徴づけるものは何か。 正統的科学哲学と新科学哲学の対決を見直し、科学の認識と実践、発見と確証、客観性と主観性、連続性と断絶等の問題を体系的に見わたす、本格的入門書。 [ 目次 ] 第1章 科学と哲学 第2章 自然科学の方法 第3章 反証主義 第4章 科学的説明 第5章 理論、観察、測定 第6章 仮説の形成と確証 第7章 科学理論の変遷 第8章 科学の目的 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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「科学」という言葉の使い方について考えさせられる本。 日ごろ、仕事においては、 マネジメントとかモチベーションとか変革とか、 いわゆる人や組織の行動、心理について考えることが多い。 にもかかわらず、「科学的検証」や「科学的手法」など、 そういう言葉が使われることがよくあり、 ...
「科学」という言葉の使い方について考えさせられる本。 日ごろ、仕事においては、 マネジメントとかモチベーションとか変革とか、 いわゆる人や組織の行動、心理について考えることが多い。 にもかかわらず、「科学的検証」や「科学的手法」など、 そういう言葉が使われることがよくあり、 そのときの「科学的」は「合理的」「正しい」が含意されている。 自分にはどうしてもこれが納得できなかった。 「科学的」という言葉にかこつけて、正しさを押し付けているような、 そういう感覚がつきまとっていた。 科学哲学という学問は、そういう絶対的科学信仰に対して、 そもそも「科学」とは何か、今のところ完全な定義はない、 ということを教えてくれる。 極端な学説だと、道具主義とか相対主義とか、 ちゃんと科学を職業にしている人への冒涜かと思えるものもあるが、 この本は比較的ニュートラルに書いており、結論は留保している。 ちゃんと自分で考えて最後まで読めば、 「科学的」に検証されたと自称する本質的に非科学の理論に対して、 冷静な目で見ることができるようになるだろう。
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科学哲学の入門書。 しかし初学者にとって、入門とはいえないかもしれない。 広い範囲まで網羅されているが、 説明が少なく、この本だけでは理解できなかった。 他の本を参考にしながらこの入門書を 読むとよくわかる。 【キーワード】 帰納、演繹、因果、反証、統計、確率 科学、科学哲学 ...
科学哲学の入門書。 しかし初学者にとって、入門とはいえないかもしれない。 広い範囲まで網羅されているが、 説明が少なく、この本だけでは理解できなかった。 他の本を参考にしながらこの入門書を 読むとよくわかる。 【キーワード】 帰納、演繹、因果、反証、統計、確率 科学、科学哲学 内井惣七、伊勢田哲治、トーマス・クーン
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それなりに内容もある科学哲学の概論書。 しかし、若干とっつきにくいか?(類書よりはるかにとっつきやすくはあるが) 「科学哲学のすすめ」などの入門書をあらかじめ読んでおいた方がよいかもしれない。
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