心のおもむくままに の商品レビュー
老女が孫娘へ向けて書いた日記という体裁をとり、彼女の人生をたどる。苦しい生を生きた末の悔恨と思いやりと箴言に満ちている。が、自分にはあまりしっくりこなかった。
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NHK朝の連ドラ「あまちゃん」を見て、この本を思い出した。母と娘の愛憎と葛藤。娘の子供(孫娘)との生活。この本の母と娘には悲劇的な別れと悔恨が残ってしまったけど、連ドラのほうは、まだ取り返しがつくのがうれしい。 連ドラのセリフだが、「おかあさん、なぜ私の時は○○してくれなかったのに、孫には○○してあげるのよ!!」「・・・歳だな。」・・・開き直りと少々の後ろめたさと。今思えば娘にもそうしてやればよかったのにその時はできなかった。そういうことってある。
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「自分をもつ」ということ。 木のようにしっかりと根を張って生きるということの大切さを、 孫に語ろうとする、彼女の語りは、説教地味てなどおらず、 ただひたすら愛情が感じられて、愛しいのです。
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「人生で一番大切なのは、自分らしくいること。それは、教えられてできることではないんだよ」 これ、どこで読んだっけ。
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孫娘に何通もの手紙で祖母がかたりかける形式のこの本は 孫娘の母親(すなわち祖母の娘)がどういう人物であったのかが 読み進むにつれて明らかになる。 日本でもそうだがイタリアでも祖母の時代と、今の時代は大きく異なる。 何に気を配り、どのように生きていくかというときに心も持ちようというものはとても大切なことだ。 世界中の女性が涙した と草思社のホームページにあるが、ちょっと言い過ぎ。女性が書いた女性向きの本であるかもしれないが、男性も読んでもよし。 日本の作家でタマーロに似た作家が誰かがすぐには思い浮かばないが 吉本ばななあたりがあと10年くらいしたらこういう作品を書くかもしれない。
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タイトルにひきつけられた。内容はおぼろげ、女性の生き方を書いてあったように思う。 中学生だったかな。窮屈にしか生きられなかった私を解放してくれた。 「心のおもむくままに」生きたらいいんだ。
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母子の葛藤を延々と書いた小説。 作家が精神性を重視する人で、深く掘り下げてるので重い。 でも内容が詰まっている。
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ずっと前から自宅にあったが、なかなか読み進めていなかった本。少し哲学的な内容も含まれた本であったが、読み始めてみるとなかなか面白く、先が知りたくてどんどん読んだ。うつなどという状態は、本当に健康な人間にもいつでも起こうる紙一重の状態だと以前から思っているが、それは日本に限らず世界...
ずっと前から自宅にあったが、なかなか読み進めていなかった本。少し哲学的な内容も含まれた本であったが、読み始めてみるとなかなか面白く、先が知りたくてどんどん読んだ。うつなどという状態は、本当に健康な人間にもいつでも起こうる紙一重の状態だと以前から思っているが、それは日本に限らず世界でも共通なのかなと思った。育つ環境の大切さも、子供の感性の鋭さもなるほどと思った。
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