男のリズム の商品レビュー

池波正太郎(著者)

2015/10/01

人が、小説や演劇、映画などを好むのは、きびしく限定された自分ひとりの人生以外の「人生」を夢見ることができるからかも知れない　半生記「青春の忘れもの」　そのかわり、他国から来た政治家や木っ端役人が、私どもの町々をめちゃくちゃに掻きまわし、叩き毀してしまった　水と日光と土への恩恵を忘れた都市は、かならず、大自然の報復を受ける　死ぬために生き、生きるために食べる　和服は「線」である。洋服は「量」である。「量」は、機械が生み出すものだ。「線」は、人間の手が生み出すものといってよい　近年、つくづくと、一人の人間が持っている生涯の時間というものは、「高が知れている」とおもわざるを得ない　いま一度いいたい。自由というものは人間の社会生活にはなく、個人の胸の内に大きく存在することを