落ち着きのない子どもたち(タドウショウコウグンヘノリカイトタイオウ) の商品レビュー
この本は、タイトルにもあるとおり、「多動症候群」の子どもたちに対する理解と対応について書かれている。内容には専門書のような難しさはなく、具体的な対応について実にわかりやすくまとめられている。「多動症候群」では?と思われる子どもと接している保護者はもちろん、教師、保育士、全ての大...
この本は、タイトルにもあるとおり、「多動症候群」の子どもたちに対する理解と対応について書かれている。内容には専門書のような難しさはなく、具体的な対応について実にわかりやすくまとめられている。「多動症候群」では?と思われる子どもと接している保護者はもちろん、教師、保育士、全ての大人にお薦めの一冊である。 しかし、この本に書かれている対応を、一人の子どもに対してでさえ、継続してやっていくには相当の手間と忍耐が必要である。まして、複数の子どもが相手となれば、なかなか厳しいなあというのが率直な感想である。 「多動症候群」の子どもを抱えた家庭なり学級に、何らかの支援体制がとれれば、本来は理想的なのだが…難しいことは言うまでもない。 最近、多動の子が増えているのかなあと思っていたら、面白いことが書いてあった。つまり、今のような「きっちりした社会体制」が整ってきたので、多動の子が目立つようになったのではないか、というのである。 昔のように、野原をかけまわっている状況なら、確かに、それほど多動は目立たなかったのかも知れないと思った。
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