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バタイユの世界 の商品レビュー

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2021/05/25

死とエロティシズムについての著述について注目が集まっているようだけれど、私がもっとも感銘を受けたのは非-知と笑いについてだった。 死についての考察は、非-知に含まれているように感じる。即ち、自分自身で体験をしようがない、知(識)り得ないと言う意味において。 笑いは、有用なものの中...

死とエロティシズムについての著述について注目が集まっているようだけれど、私がもっとも感銘を受けたのは非-知と笑いについてだった。 死についての考察は、非-知に含まれているように感じる。即ち、自分自身で体験をしようがない、知(識)り得ないと言う意味において。 笑いは、有用なものの中からは生まれない。そして笑いの種類。沈みゆく船にいる自分は笑えるけれど、安全な岸にいてその船を見ている人は笑えない。バタイユが出したこの例えがなぜか頭から離れない。

Posted byブクログ