新編 綴方教室 の商品レビュー
”百年の誤読”より。本編→続編までは読みましたが、”粘土のお面”はやめました。作文の勉強にはなるかもしれないし、会話分引用の上手さとか、情景描写の妙とかはなるほどなって思うけど、ひたすら作文を読まされるのは、正直しんどいです。自分の子供とかならまだしも。蛇足ながら、本作に対してっ...
”百年の誤読”より。本編→続編までは読みましたが、”粘土のお面”はやめました。作文の勉強にはなるかもしれないし、会話分引用の上手さとか、情景描写の妙とかはなるほどなって思うけど、ひたすら作文を読まされるのは、正直しんどいです。自分の子供とかならまだしも。蛇足ながら、本作に対してってことではないんだけど、岩波の、この読みにくいフォントはなんとかならないでしょうか。
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1872年の学制によって小学校に取り入れられた「作文」は、当初手紙や書類を書けるようにという実用面での指導が期待されていた。しかし1900年には「作文」が綴方へと改められ、実用的な読み方、書き方と共に国語の一分野として、児童の見聞きした日常を記述する一つの方法として評価されるよう...
1872年の学制によって小学校に取り入れられた「作文」は、当初手紙や書類を書けるようにという実用面での指導が期待されていた。しかし1900年には「作文」が綴方へと改められ、実用的な読み方、書き方と共に国語の一分野として、児童の見聞きした日常を記述する一つの方法として評価されるようになった。学校制度の中で綴方は、大正デモクラシーや『赤い鳥』の影響を受け、型にはまらない児童の伸びやかな表現が評価された。また東北の生活綴方運動が展開されたのもこの頃である。(解説より:要約) 『綴方教室』は豊田正子という一人の児童の綴方作品を中心に当時の綴方指導のあり方などがまとめられた作品。豊田の作品には当時の日本の生活や価値観のあり方がありありと表現されていて、小学生の豊田の目や耳の鋭さに驚かされる。また、豊田の作品のまっすぐな書き方は読む私たちを引き込み、今当たり前になっている「日本人」の暮らしぶりをあっという間に異化してしまう。特に今とは全く違った親子のあり方、子供でいることの困難さは、読む時期(自信が子供か大人か)によって全く違った印象を持つのではないかと思う。 『赤い鳥』の影響もあって、少々「児童の型にはまらない伸びやかな表現」に固執する部分もみられるが、非常に才能のある書き手の個人作品集である。
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つづり方兄妹の方が面白いと思った。 この作品は映画化、舞台化もされた位売れたのに、お金は作文を書いた子供のところにはいかず、書かせた先生の所に全部入っている所がひどい。 そのお金があれば、貧乏なその子の家の暮らしも少しは良くなったかもしれないのに。
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