日本の海軍兵備再考 の商品レビュー
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旧帝国海軍は主力艦の対米7割以上ばかり主張し、 それが無理となるや猛訓練に勤しんだとの美談が 巷で今でも語られるが著者は旧帝国海軍には容赦ありません。(笑 以下要約 ◆戦艦や空母の建造に夢中だったが石油管掌に列強の中で一番 日本が乗り遅れ太平洋線の直前まで米国から石油を買っていた。 ◆艦船の電気溶接化に注力せずリベット鋲を戦時中も使い続けたが 至近弾などでも鋲飛びや船体の割れが生じ沈み易い艦が存在した。 ◆期待された戦艦大和の主砲弾はレイテの実戦でも命中弾ゼロ、実際に 米戦艦と渡り合っても長距離砲戦に終始すれば命中率は1%以下?で 2時間も全力で撃ち合えば砲弾も用意した900発が底をつき命中弾 10発以下では大和武蔵の2戦艦で新型米戦艦10隻以上を 打ち倒せるはずもなかった。 ◆旧帝国海軍はは港湾設備に力を入れず外地ではトラックの工作艦明石 が沈むと本土かマニラ、シンガポール等の軍港でしか中大破した艦船の 修理が難しくなった。 本来、沖縄や小笠原、台湾に修理機能を持つ軍港が多数必要だったが 本土に帰りつけず途中で沈んだ艦船の何と多かったことか? 1995年の著作ですが当時バカ流行りしたIF戦記本とは 一線を画す名著です。
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日本海軍は緒戦の勝利であれだけ米海軍を圧倒しながら、どうして負けたのか。軍事史に興味を持つ人が一度は懐胎する思いに、軍事技術史の視点から解答を導き出した好著。
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