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マインド・コントロールとは何か の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2017/10/12

破壊的カルトがどのような手順で人々をマインド・コントロールし、支配下においていくのか簡易に説明されていた。 心理学に関する様々な実験内容も記載されており、読んでいて飽きない構成となっていた。 特に後半では複数の脱カルト信者の方々のマインド・コントロールから抜け出した後の苦悩がまと...

破壊的カルトがどのような手順で人々をマインド・コントロールし、支配下においていくのか簡易に説明されていた。 心理学に関する様々な実験内容も記載されており、読んでいて飽きない構成となっていた。 特に後半では複数の脱カルト信者の方々のマインド・コントロールから抜け出した後の苦悩がまとめられており、マインド・コントロールから解放された後のケアも必要であることを改めて感じさせる内容になっていた。 マインド・コントロールの全般的な内容を一から勉強してみたい方にはおススメの一冊。

Posted byブクログ

2015/05/24

・マインドコントロールの先駆である「洗脳」は、生理学や精神医学の応用技術であるということ、それに対して、現代の破壊的カルトのマインドコントロールは心理学や社会心理学の応用技術だ、ということである。そして、マインドコントロールがいかに巧妙であるかを説明し、その社会的影響力に対してど...

・マインドコントロールの先駆である「洗脳」は、生理学や精神医学の応用技術であるということ、それに対して、現代の破壊的カルトのマインドコントロールは心理学や社会心理学の応用技術だ、ということである。そして、マインドコントロールがいかに巧妙であるかを説明し、その社会的影響力に対してどのように戦いどう身を守るかについて考えていく内容。 マインドコントロールとは。常に行為者が自ら考えたように感じさせ、選択の自由があったかのっごとく思わせるのがマインドコントロールであるマインドコントロールそれ自体は、我々の社会において何ら取沙汰するべきところではないが、その操作的技術が用いられる目的や方法が議論の対象となる。『マインドコントロールへの抵抗』(9章)は非常に参考になるまとめとなっている。 つまり誰が何のために誰の了解のもとにおいて行っているかが議論の対象になる。・マインドコントロールにどう対処するか考えていくうえで、長期的な展望に立って検討していくべきである私たちの社会に潜む根本的な問題点がある。私たちの社会に何が足りないのかを考えなければならないという視点も必要。

Posted byブクログ

2013/11/17

社会心理学から人間の心がいかにコントロールされやすいかを分析した名著。 破壊的カルトに取り込まれるのは敷居が低い。返報性、コミットメントと一貫性、好意性、希少性、権威性は、何かを誘うさいの小さなマインドコントロールとして日常でもごくありふれている。 しかし、脱会してからは自責や恐...

社会心理学から人間の心がいかにコントロールされやすいかを分析した名著。 破壊的カルトに取り込まれるのは敷居が低い。返報性、コミットメントと一貫性、好意性、希少性、権威性は、何かを誘うさいの小さなマインドコントロールとして日常でもごくありふれている。 しかし、脱会してからは自責や恐怖に苛まれる。特に何も信じるべきものがないという神からの断絶を経験し、ひたすら裁きに怯えるか、無に向かう観念を覚える。あるいは形而上学に対して攻撃的になる。 自分にも何かを信じることが出来ずに絶望的に苦しい時期があった。 人を騙すカルトの影響でこの国から「信じる」ことが排除されがちだが、信じることなしには人生は地獄なんじゃないかと思う。 この本を頭に入れつつ、自分の頭で考えることと、他人を信じる勇気を持ちたい。 カルトのマインドコントロールのために人間が真に大切にすべきものまでも踏みにじられている。 実は、本書に描かれている親切やビリーフシステムは決して悪いものではなく、結果を出すサラリーマンやスポーツ選手はほとんどそのように自分に言い聞かせているもので決して悪ではない。むしろ積極的に使うべきだ。 それが自分のためか、組織や教祖の私利私欲になるかで全く違うのである。

Posted byブクログ

2013/07/26

説明不足な箇所やわかりにくい表現もあったが、頁数のわりに取り扱ってる範囲が広くてよろしいんじゃないかと。読書案内的にも。しかしこの手の本を書くのは難しかろうな。

Posted byブクログ

2012/08/06

洗脳とマインド・コントロールの違いを踏まえながらわかりやすく説明されている。破壊的カルトについて、決して他人事ではなく身近に存在していることを強く意識させられた。 脱会カウンセリングの出来る人材の育成などの必要性も認識した。

Posted byブクログ

2011/01/26

要はカルト宗教のマインドコントロール入門でした。 別に「現代社会は~」とかそんなの語るつもりはありません。 前読んだ「完全教祖マニュアル」のほうが浅いですが明るく楽しく学べます。

Posted byブクログ

2011/09/04

マインド・コントロールについて、洗脳とのちがいを指摘しながら、その脱出方法まで書かれています。苫米地(とまべち)という脱マインド・コントロールについて書かれている方がいますが、よりわかりやすく、よくまとめて書かれています。この本がサリン事件のあった1995年に書かれたというのは、...

マインド・コントロールについて、洗脳とのちがいを指摘しながら、その脱出方法まで書かれています。苫米地(とまべち)という脱マインド・コントロールについて書かれている方がいますが、よりわかりやすく、よくまとめて書かれています。この本がサリン事件のあった1995年に書かれたというのは、今から考えるとけっこう象徴的なことのように思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

「洗脳」とマインドコントロールは、利用している科学が違うモノであるという記述がありました。ずっと一緒だと思っていたのは、ワイドショーが原因でしょうねぇ。 宗教だけに限らず、家庭でもマインドコントロールがなされているということがわかりました。ただ、家庭の場合、親はマインドコントロー...

「洗脳」とマインドコントロールは、利用している科学が違うモノであるという記述がありました。ずっと一緒だと思っていたのは、ワイドショーが原因でしょうねぇ。 宗教だけに限らず、家庭でもマインドコントロールがなされているということがわかりました。ただ、家庭の場合、親はマインドコントロールしていることに気づかず、結局その子供は破壊的カルトや宗教にのめりこんでしまったりするんじゃないかな。自分の子供が宗教とかにはまってる人は、ちょいと教育方針を見直したほうがいいかも。 この本はある意味マインドコントロールの方法も記載しています。利用の仕方によっては、自分が破壊的カルトの教祖になることも可能でしょう。まぁ、手口知らないと、防衛が出来ないので、あとは利用する人のモラルによりますけどね。 この本の最後で、戦前や戦中の日本のことで書いてあったことが気になりました。そこだけ減点。

Posted byブクログ