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普及版 世界文学全集(第1期) の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2018/10/09

オデュッセイア マハーバーラタ 聖書 千一夜物語 デカメロン 水滸伝 ドン・キホーテ シェイクスピア傑作選 赤と黒 著者:清水義範(1947-、名古屋市天白区、小説家) 対談:北上次郎(1946-、東京都、文芸評論家)

Posted byブクログ

2012/11/16

有名で、名前は聞いたことは歩けど実際に読んだっけ・・?みたいな世界文学をサマリーした本なのかな?と勝手に思って購入。 そうだよね、そんなはずないよねだって、清水義範だもんなぁ。 最初のオデュッセイアの1ページ目でそれに気づいた。そりゃそーだ。これは絶対に、実際のものを読んでか...

有名で、名前は聞いたことは歩けど実際に読んだっけ・・?みたいな世界文学をサマリーした本なのかな?と勝手に思って購入。 そうだよね、そんなはずないよねだって、清水義範だもんなぁ。 最初のオデュッセイアの1ページ目でそれに気づいた。そりゃそーだ。これは絶対に、実際のものを読んでから進むべきなんだろう。 この本の中であたしがちゃんと読んだものといったらシェイクスピアと赤と黒なんだけど、怖いくらい内容は覚えておらず・・やばいせっかく面白そうなのにな。楽しめないの悔しい。 そこで、絶対にこれは覚えてる!ふんがー!と思ったシェイクスピアのロミオとジュリエットの入った「シェイクスピア傑作選」を読んでみた。で、結果それが大成功。これ、一番わかりやすいし面白い。女子大生がぶーぶー文句を言いながらシェイクスピアの感想文(いやこれ、論文じゃないでしょ)を書くのだけど、まさに昔からあたしが思っていたことと同じ~。 憎みあってた両家の二人が一瞬にして同じくらい熱烈レンアイ、ありえないわ~。しかも連携ミスで死ぬってどうなのよ。ってかそこまで好きならさっさと駆け落ちしなさいよ、へんな見栄はってないでさ~ぶつぶつ。 第二期はモルグ街の殺人とか白鯨とか、このへんは覚えてる!!簿ヴぁリーフ人や嵐が丘、罪と罰も読んだことあるからちょっとした復習でいけんじゃないの??ということで少し予習してから第二期行こうかな。という独り言で今日は、おしまーい。

Posted byブクログ

2011/12/06

文学全集といふものが売れなくなつて久しいのであります。以前は応接間のインテアリアとしての用途もあつたやうですが、今ではそれも見かけませんな。 そもそも文学全集は新しいものが出てゐるのでせうか。「次回第○回配本は△△△です。ご期待ください」みたいな文句に胸躍らせた文学少年時代もあつ...

文学全集といふものが売れなくなつて久しいのであります。以前は応接間のインテアリアとしての用途もあつたやうですが、今ではそれも見かけませんな。 そもそも文学全集は新しいものが出てゐるのでせうか。「次回第○回配本は△△△です。ご期待ください」みたいな文句に胸躍らせた文学少年時代もあつたのですが... さて清水義範氏は、世界文学全集をもパスティーシュしてしまひました。原典に申し訳程度の敬意を表しつつ茶化す作品群であります。 原典を知らなければ理解できないのではないか、といふ危惧に配慮して、原作を知らない読者でも楽しめるやうに配慮したと作者は語つてゐます。 無論原典を読んだことがあるならば、より愉快に楽しめるのであります。 たとへば私の場合、「シェイクスピア傑作選」は笑へました。 英文科の女子大生が書いた卒業論文の形をとつてゐます。題は「シェイクスピアって馬鹿?」。 石塚真由美と名乗るこの学生は、沙翁作品の設定や筋書き、人物造形のをかしな箇所を指摘して得意になつてゐます。確かに突つ込みどころ満載なんですけどね、沙翁つてのは。 いかにも自分の慧眼でもつて、それらの問題点(?)を指摘してゐるやうな気になつてゐる真由美さん。しかし次第に、語る彼女自身がどんどんボロを出してゐることに気付かないのが笑へます。 続けて、第Ⅱ期も読んでゐます。これは次回。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-240.html

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2011/07/28

悪の大統領フセイドーンや輝く顎の闘魂の神・アントニーが登場する「オデュッセイア」。思いもかけぬ次第で資産家となったごろつき男が始めた新事業、超デラックス結婚式場「水滸伝」の話。女子大生の卒業論文から読む「シェイクスピア傑作選」。世界の名著を大胆華麗にパスティッシュ。爆笑のうちに教...

悪の大統領フセイドーンや輝く顎の闘魂の神・アントニーが登場する「オデュッセイア」。思いもかけぬ次第で資産家となったごろつき男が始めた新事業、超デラックス結婚式場「水滸伝」の話。女子大生の卒業論文から読む「シェイクスピア傑作選」。世界の名著を大胆華麗にパスティッシュ。爆笑のうちに教養が身につく今世紀最後・最大の文学全集。

Posted byブクログ

2011/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 世界文学パロディ十七連発。アイディア被らせないでこんだけやるんだからすごいですねえ。それだけでかなりの技巧を要求されるというのに。さすがにそれでご飯を食べているだけ、あります。  いきなり話が逸れそうだ。ええと、この第I集には九編が収められていますが、特に出来がいいのは、「聖書」、これでしょうね。他言語への移植、というやつ。創世記を大阪弁へ移植する、というのは、まあよくあるやつですな、という感じなんですが、次のエデンの園の取扱説明書への移植、というのがすごい。字面だけで腹がよじれます。歌舞伎になってしまった知恵の実も、ここまで笑わせてくれるものか、と思います。神話的な語りを要求する悲劇を、俗的な大衆芸能の演出でやると、こうも馬鹿馬鹿しい話になるのか、という。神話文法が通用しないがために会話がまったくかみ合ってない感じになるんですね。それが面白い。そしてイタコの口寄せによるカインとアベルは……もうやっちまいましたねあなた。  ボッカチオの「デカメロン」は着眼点がとにかく面白い。ああ、そうかもな、と少しでも読者に思わせてしまう時点で作者の試みは大成功といったところでしょう。 「シェイクスピア傑作選」は非常に技巧的な作品。女子大生の卒論、という形式でシェイクスピアをメッタ斬りしていくわけですが、話が通じないどうしようもないレベルが確かに存在することを、論文の説得力で以って証明していくといったところ。反論は容易いけれども、多分反論が通じないだろうなあ、ということをなんとなく自覚せざるを得ず、そもそも女子大生の論文内においては決定的な破綻はないように思わされる。そういう風に書く、ということがすでに技巧的である、ということ。ついでにこの女子大生、実は教授の不倫ネタを掴んでいて、それを何度も仄めかしてくる。観念的に崇高とされるものを経験的な範囲にまで引きずり下ろしてくる暴力性というか、想像力の志向性の違いを無視して自らの経験の内側にしかそれを認めない傲慢さを暴力によって絶対的なものにまで高めてしまうというか。あ、もうなんていうか、こうなっちゃったら無理じゃね感を痛感させる、本当にうまい短編だと思います。まる。  まあこんなところでしょうかね。 「オデュッセイア」みたいな時事ネタへの翻訳は、そろそろ賞味期限も切れてくる頃合でしょうけれど、エンターテイナーとしての技量は遺憾なく発揮されているのではないですか。何より世界文学全集なんて銘打ってこういうことをやろうという心意気自体が尊敬に値するものでありますし、それをすべて違う手法でやってのけるという超絶技巧にも舌を巻くしかありません。実際一つ一つ取りあげて手法を分析するのも楽しい、パロディの名作だと私は思いました。第II集の感想に続きます。

Posted byブクログ

2010/03/07

世界文学全集だと思って購入したが、amazonによる孔明先生ばりの罠にかかってしまったようです。 まぁ、世界文学の全体像を簡単につかむには役に立つと思います。 どんなに内容をざっと理解するためには、このようなパロディや漫画等は非常に役に立つと思います。 (もちろん、筆者の分析力に...

世界文学全集だと思って購入したが、amazonによる孔明先生ばりの罠にかかってしまったようです。 まぁ、世界文学の全体像を簡単につかむには役に立つと思います。 どんなに内容をざっと理解するためには、このようなパロディや漫画等は非常に役に立つと思います。 (もちろん、筆者の分析力に依るものが多いのは否めないが) 個人的には、世界文学という堅苦しいものをこのようにパロディにするということを考えた清水先生は鬼才だと思います。

Posted byブクログ