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シルクロード悠々記 の商品レビュー

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2019/01/16

 この著作の著者です。  この物語は、1988年の夏、対外開放政策が始まったばかりの中国に入国し、ひたすらシルクロードを旅した時のものです。  二十数年前の中国の姿を垣間見ることができます。  この著書の概要について、以下のとおり紹介させてもらいます。  (概要)  1988年...

 この著作の著者です。  この物語は、1988年の夏、対外開放政策が始まったばかりの中国に入国し、ひたすらシルクロードを旅した時のものです。  二十数年前の中国の姿を垣間見ることができます。  この著書の概要について、以下のとおり紹介させてもらいます。  (概要)  1988年の夏、著者、大学3年生の夏休みの物語である。 貧乏でありながら時間的に余裕のある学生時代、どこか海外旅行したいと思い、ガイドブック等で調べてみた。ヨーロッパまで行こうとすると、とてもその経費を捻出できない。その中で中国のガイドブックが目にとまった。  当時、中国は閉鎖的な社会主義国であり、自由に行き来できるとは考えられていなかった。ところが、ガイドブックによると近年は、少しずつ中国も、外国人に対して門戸を開放してきており、限定的ではあるが、外国人専用のホテルに泊まりながらの個人旅行も可能とのことだった。 また、物価は驚くほど安く、渡航手段も神戸から2泊3日の船もある。  中国といえば、シルクロードがある。テレビ等で紹介された「絹の道」を直に触れることも可能である。 以上より初めての海外旅行として、シルクロードの旅を決意した。ただし、準備は貧弱、資金は二十万円ほど、中国語もさほどわからず筆談に頼ることとした。  こうして無謀に飛び込んだ中国、メニューが読めず食事に困ったり、二十時間にも及ぶ長時間、列車の硬い座席に座らされたり、最初は苦労の連続だった。  しかし、旅が進むに連れ、同じ目的の若者と道連れになったりして、しだいに情況は好転し、敦煌、トルファン、カシュガル、ウルムチと多少のトラブルに見舞われながらもシルクロードの道筋をたどっていく。  最後は、道連れになった方がパスポートをなくすというトラブルに見舞われ危うく帰国の船に乗り遅れるという事態を、中国人の意気に感じた対応で難を逃れた。  本書によって、二十数年前のまだ貧しい中国の様子とある意味あつかましい中国人の人となりに触れていただければと思う。

Posted byブクログ