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小説 上杉鷹山(下) の商品レビュー

4.4

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

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2020/12/28

めちゃくちゃ面白かった。久々にこんなにも面白くて為になる本を読んだ。心に刻まないとあかんなと思う事だらけだった。 どこまでも米沢を、人を信じて愛したからこそできたこと。騙されても騙すなの精神

Posted byブクログ

2020/06/30

上巻の衝撃に比べると、少し衝撃はなかったものの、やはり学ぶべきものが多すぎます! 期待しすぎかもってことか。 上杉鷹山(治憲のこと。ここからは鷹山と書こう)は、上巻までのことで改革を前に進めることに成功したわけだけど、この先もまだまだ続く。 鷹山のすごいところは、とにかく先見の...

上巻の衝撃に比べると、少し衝撃はなかったものの、やはり学ぶべきものが多すぎます! 期待しすぎかもってことか。 上杉鷹山(治憲のこと。ここからは鷹山と書こう)は、上巻までのことで改革を前に進めることに成功したわけだけど、この先もまだまだ続く。 鷹山のすごいところは、とにかく先見の明がすさまじく、自分の死んだ先まで見据えられています。 いまでこそ、教育の大切さここまで明文化されているものあるかもですが、この時代に身分を超えた学校をつくるというのは相当な力がいることなのだろうと想像できる。 それでも鷹山は自分の信じるところをやり通す力が大きく、実行に移していく。 そのときにも他者から意見を求めることも忘れずで、ただただすごいとしか思えない。

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2020/05/07

読了。 上巻と合わせて一気読みしたが、上巻ほど良い本という印象は受けなかった。 というのも改革派の断罪に力が入りすぎており、改革の過程、各特産物の描写が少なかったように思われた。個人的にはこの描写が長いことに違和感を持った。 事実として彼の断罪はあったので、仕方がないがその分特産...

読了。 上巻と合わせて一気読みしたが、上巻ほど良い本という印象は受けなかった。 というのも改革派の断罪に力が入りすぎており、改革の過程、各特産物の描写が少なかったように思われた。個人的にはこの描写が長いことに違和感を持った。 事実として彼の断罪はあったので、仕方がないがその分特産物などの描写が乏しかったように思われる。 しかしながら、主人公と佐藤主従のやり取りには引き込まれるものがあり、隠し事をしているシーンなどは両名の心情が非常に鮮明に感じられた。 自己啓発としては上巻で役割を果たしているのか、下巻はストーリーを完結させる動きをしていたように思った。

Posted byブクログ

2020/03/16

 竜門冬二による「上杉鷹山」の上下巻は事実に基づく歴史小説。17歳で米沢藩主となった上杉鷹山の責任と、それに押しつぶされない鷹山の成熟した価値観、若く鋭い感性、改革の勇気、そして元来もつ人間に対する愛や人権尊重の心に感銘を受けた。熱中してあっという間にこの本を読み終えた。  江戸...

 竜門冬二による「上杉鷹山」の上下巻は事実に基づく歴史小説。17歳で米沢藩主となった上杉鷹山の責任と、それに押しつぶされない鷹山の成熟した価値観、若く鋭い感性、改革の勇気、そして元来もつ人間に対する愛や人権尊重の心に感銘を受けた。熱中してあっという間にこの本を読み終えた。  江戸時代のこれほど重要な人物について、本を通して出会い学ぶことができたことを嬉しく思う。  この本の時代背景は江戸時代であるが、現代にも通ずるものの考え方が豊富に盛り込まれており、いかに上杉鷹山が慧眼の持ち主であったか、優れたなリーダーであったかを実感した。 国を変えたいなら、改革を進めたいなら、まず自分自身が変わる必要がある、との鷹山の言葉は印象的。  鷹山は、米沢藩の藩士や藩民に希望がない様子を燃えたあとの灰と比喩し、その中で鷹山の意志を理解し改革を共に進めていくわずかな人材を、灰の中でわずかに燃えていた火種に例えた。 鷹山を中心とした改革が進む中で、わずかな火種が大きく広がっていく様子は米沢藩の人々に希望が宿る輪の広がりと重なっていく。 鷹山の優れたリーダーシップのもとに改革されていった政治は当時の侍中心の考え方を覆し、何より人民に寄り添い大切にする社会を実現していく。  この本は、また何度も読み返したいと思う。  

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2020/03/03

単純に読み物としても面白いし、上杉鷹山のことを心から尊敬。こうありたいと思う一方で、難しさも考えさせられる。こんな上司や友人いるだろうか?たとえ鷹山の足元に及ばなくても、そうある努力をしていきたい。下手なビジネス書や自己啓発書なんかより、ずっと為になる。

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2019/09/07

最後できれいにおさまらないのが、よりリアルだなと。 人の歴史だなって感じがしました。 治憲時代の話が長かったけど、鷹山になってからのほうがいろいろやったのかなぁって感じがしました。 部下に裏切られたり、自殺されたり、いろいろあっても、前向いてとにかく米沢を変えていったんだなぁ。

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2018/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018年8月11日読了。 343ページ ケネディ大統領に日本の記者が「尊敬する日本人は誰か?」と聞いた際、即座に上杉鷹山の名前を挙げ、その場の記者のほとんどが上杉鷹山の事を知らなかったことは周知の事実。 よくも江戸時代にここまでの構造改革を思いつき、実行できたものかと感銘を受ける。

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2016/07/18

古いしきたりに囚われてきた結果、財政難に陥った米沢藩の当主となった上杉治憲が、仲間と共に反対派勢力を始め様々な壁と向き合いながら改革を進めていく様を描いたお話。 途中、筆者による解説も少し含まれているが、そのまま現代の組織改革にも活かせる学びがたくさんあった。 その中でも一番...

古いしきたりに囚われてきた結果、財政難に陥った米沢藩の当主となった上杉治憲が、仲間と共に反対派勢力を始め様々な壁と向き合いながら改革を進めていく様を描いたお話。 途中、筆者による解説も少し含まれているが、そのまま現代の組織改革にも活かせる学びがたくさんあった。 その中でも一番大きいと思ったのは 国を変えたいなら、改革を進めたいなら、 まず自分自身が変わるべきだ、ということ。 あとは変えることももちろん大事だけどその結果を急ぐのではなく、その過程を大切にすべきだ、その過程で本来すべきでない方法を取ってしまうと結局はもとの木阿弥である、という話もすごく印象に残った。 会社・組織をより良くするために奮闘されている方、このままじゃダメだ…!と思っている方、一読の価値有りです。

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2015/05/31

上巻から軌道に乗り始めた改革が、上手くいきつつも少しずつ綻んでいく様が、一朝一夕ではいかないということを語っていた。米沢藩と昔から続く大企業は似ている。だkら、治憲の苦悩も痛いほど伝わってくる。

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2015/05/22

19 平洲の学風は幅広い応用性を大事にし、「学問と今日(現実)とが別の道にならないようにすべきだ」。つまり、につ上生活に役に立たないような学問は教えず、教え方もかなりくだいた表現を使った。わかりやすいのだ。 299 人君の心得 1、国家(米沢藩)は、先祖から子孫に伝えられるもの...

19 平洲の学風は幅広い応用性を大事にし、「学問と今日(現実)とが別の道にならないようにすべきだ」。つまり、につ上生活に役に立たないような学問は教えず、教え方もかなりくだいた表現を使った。わかりやすいのだ。 299 人君の心得 1、国家(米沢藩)は、先祖から子孫に伝えられるもので、決して私すべきものではないこと 1、人民は国家に属するもので、決して私してはならないこと 1、国家人民のためにたちたる君(藩主)であって、君のために人民があるのではないこと 天明五巳年二月七日 治憲

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