遠く空は晴れても の商品レビュー
内容(「BOOK」データベースより) 夏の海が吼えていた。灼けつくような陽をあびて、私は教会の葬礼に参列した。不意に、渇いた視線が突き刺さる。危険な匂いが漂う男、川辺との出会いだった…。やがて、川辺は芳林会の内部抗争を惹き起こす。だが、奴の標的は別の何かだ。トラブルしか縁がないた...
内容(「BOOK」データベースより) 夏の海が吼えていた。灼けつくような陽をあびて、私は教会の葬礼に参列した。不意に、渇いた視線が突き刺さる。危険な匂いが漂う男、川辺との出会いだった…。やがて、川辺は芳林会の内部抗争を惹き起こす。だが、奴の標的は別の何かだ。トラブルしか縁がないために「ソルティ」と呼ばれる私は、この街の利権抗争に深く踏み込んでいく―。酒瓶(ボトル)に懴悔する男の哀しみ。街の底に流れる女の優しさ。虚飾の光で彩られたリゾートタウンで、ハードボイルドの系譜を塗りかえる弧峰の大長編小説の幕があく。
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ハードボイル 年だろうか?登場人物が多いとストーリーがうまく積み上げることができない。ご同輩方 如何されとりますか?童話にでも切り替えますか ! ジッポ(ライター)が幾度となく登場。きっと何かキーワードかと・・・なんともなく終わった アマイ!
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ブラディードールと同じく北方謙三を代表する作品だが、個人的にはこちらの方がブラディードールよりも技術的には上のような気がした。文章もしっかりしているし、何より今回は謎が少しずつ解明されていくような展開は読んでいて心地良かった。
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以前読んだブラディ・ドール・シリーズの面々が出てくる場面があると知って、約束の街シリーズに興味を持ちました。 海辺の街、ホテル、バーなどの舞台やら、癖のある登場人物の面々も似ていてちょっと焼き直しの感じは拭えないけど、 前シリーズ同様楽しめそうです。これからどう発展して行くのかが...
以前読んだブラディ・ドール・シリーズの面々が出てくる場面があると知って、約束の街シリーズに興味を持ちました。 海辺の街、ホテル、バーなどの舞台やら、癖のある登場人物の面々も似ていてちょっと焼き直しの感じは拭えないけど、 前シリーズ同様楽しめそうです。これからどう発展して行くのかが楽しみ。
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約束の街シリーズ第1弾。B・Dシリーズファンは読み進めて損はないシリーズ。S市に隣接するリゾートタウンにおける一大勢力である久納一族と、それを取り巻く人物たちによって展開されるハードボイルド小説。主人公のソルティは、立場的には中間管理職である。
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こちらも同じく、かっこいいー!!それぞれのやり取りや男たちの言葉や仕草や心がいいんですよね。 ブラディ・ドールの人たちも出てきます。
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約束の街シリーズ1 人生の塩辛いところを舐めて生きる男、ソルティ。 暗い街のイメージで始まるこの一冊。 読めば読むほど、はまります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なぜ、北方ハードボイルドに惹かれるのだろう? 北方謙三は、最も好きな作家。 この文庫は、13年ぶりの再読だったが、やはり良い。 『約束の街シリーズ』第1弾。 海沿いのリゾートタウン。高級なホテル。クルージング。この街にやってきた1人の男が、事件の発端となる。主人公の若月は、男に注意を向ける。やがて起こる、地元ヤクザの内部抗争と覚せい剤がらみの事件。 灼けつくような陽射しが、登場人物たちの影を一層濃くする。リゾート地の高級ホテルと謎の男、その対比は男の謎を強調する。 ストーリーは、登場人物の視点で描写される。男たちの感情は表現されない。行動があるのみ。 作者視点で描かれる作品より、読者の五感をダイレクトに刺激する。男が思い描く理想像のひとり、主人公の若月<ソルティ>。 北方さんには、いつまでも魅力的な人間を書き続けてほしい。
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