囚人のジレンマ の商品レビュー
囚人のジレンマ
大半は、翻訳者の卵の方が訳されたようですが、代表者として名を連ねている方の訳はひどいです。たぶん、自分の知らない単語を辞書で調べた際、1番はじめに出てくる日本語の意味をそのまま引き写しただけなんじゃないでしょうか。特に219ページの上段は日本語ですらありません。代表者以外の方は、...
大半は、翻訳者の卵の方が訳されたようですが、代表者として名を連ねている方の訳はひどいです。たぶん、自分の知らない単語を辞書で調べた際、1番はじめに出てくる日本語の意味をそのまま引き写しただけなんじゃないでしょうか。特に219ページの上段は日本語ですらありません。代表者以外の方は、真摯に翻訳に取り組もうとしている姿勢がわかる、読みやすい文章になっているだけに残念です。版元は、翻訳者の質を見極めるべきだと思います。
ナンバー9ドリーム
カナダの大学時代に数学専攻の友人から教えてもらったのがきっかけで、ずっと気になっていた本。 前半でゲーム理論の第一人者であるフォン・ノイマンの華麗かつ破天荒な人生を読ませ、ゲーム理論に対する抵抗感を薄めてくれるので文系人間にも読みやすい。 合理的な競争相手と対峙した時に、最悪...
カナダの大学時代に数学専攻の友人から教えてもらったのがきっかけで、ずっと気になっていた本。 前半でゲーム理論の第一人者であるフォン・ノイマンの華麗かつ破天荒な人生を読ませ、ゲーム理論に対する抵抗感を薄めてくれるので文系人間にも読みやすい。 合理的な競争相手と対峙した時に、最悪(リスク)を考えて行動するというゲーム理論の基本的な考えを簡単な臨床実験や、冷戦時代の米ソとの対立などと比較して説明してくれるから分かりやすく、理論の「り」の字までは上手く理解できる。 中学・高校の退屈と感じた数学の先にはこんなに魅力的な世界もあったんだと、この歳になってから気づかされた。やはり、勉強は学校を卒業してから楽しさを理解できるようになるんですよね。
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フォン・ノイマンの生涯、ゲーム理論の発展、当時の社会情勢と時系列に沿って解説されています。学生時代に何も知らず手に取ったのですが、ゲーム理論の解説書というよりはドキュメント・読み物として非常に楽しめました。
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フォンノイマン先生の評伝というか、先生を中心にしたゲーム理論の発展の歴史と、冷戦下のアメリカの戦略というか困りぐあいの話。天才の人生から学ぶものはほとんどないが、おもしろい。 私には、やっぱり歴史的に説明してもらった方がわかりやすい。
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「ゲーム理論」や「囚人のジレンマ」といった単語に惹かれて読んだのですが、関連する理論(チキン、志願者のジレンマ、ドルオークションなど)を含めて想像以上に幅広く現実の問題と絡んでいることが分かりました。 フォン・ノイマンの人生やランド研究所の内幕とともに原爆の開発やキューバ危機につ...
「ゲーム理論」や「囚人のジレンマ」といった単語に惹かれて読んだのですが、関連する理論(チキン、志願者のジレンマ、ドルオークションなど)を含めて想像以上に幅広く現実の問題と絡んでいることが分かりました。 フォン・ノイマンの人生やランド研究所の内幕とともに原爆の開発やキューバ危機についても書かれていて、それら歴史的事実とジレンマの関連性を説いていくあたりは分かりやすく、おもしろかったです。 しかしそれ以上に刺激的だったのが適者生存とおうむ返しの部分です。「感情」を絡めることで煮詰まってしまうジレンマが、生物の進化という形で用いられている事から見えてくる光明。 ジレンマに対する解決と言いきってしまえるものではなく、適者生存の謎を解き明かす一つの方策でしかないのですが、目を開かれる思いです。このあたりは読んでいて興奮しました。
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フォン・ノイマンの生涯を追いながら、ゲーム理論の創始と発展を解説している。 天才といわれるノイマンだが、私生活を知ると親近感がわく。 ゲーム理論を勉強するための息抜きとして読むのには、ちょうどいい。 しかし、ページ数が多いのが難点と言えなくもない。
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