変奏曲 の商品レビュー
大胆でどきどきした。…
大胆でどきどきした。こういう世界を描くときのシャープな文体が好きです。
文庫OFF
エロチックです。官能…
エロチックです。官能的です。ストーリーも結構おもしろかったです。
文庫OFF
双子の姉弟の、時代を超える近親愛。っていう内容に惹かれて購入。短いからちゃんと読み終えたんだけれど、わたしにはまったく合わなかったです。お話は幻想的かもしれないが、エロ描写がほんとに合わなくてムリだった…
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TA・N・BI……!!耽美です。 ページの向こうに繰り広げられる空気が濃密すぎてむせそうです。 果物が熟れに熟れて腐る本当に一歩手前というか、一秒手前くらいの香りと空気に満ちております。 表現も官能的で美しく、風景描写までもが何かエロい。 「ツ、イ、ラ、ク」読んだ時は、文章すげー読みにくいなあ、と思ってたけど、これは書き方全然違うんだね。 あれわざとだったのか。そうか……。プロってすげえな。 双子の姉弟が現在・過去・未来に渡ってまで、お互いを求め合う(しかも血の繋がりという深ーい深ーいとこから濃く強く)話なので、ダメな人は本当ダメかも。 ちょいSM要素あるし。 大正~昭和初期あたりは普通に読めたけど、羊歯の章で高志が洋子の経血吸って飲み込む描写はさすがに「うっ」ってなったわ……。 双子だからこそたどり着ける境地なのかなあ。
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洋子と高志、双子の姉と弟。 性別は違っていても、同じ時間に同じ母の腹から生まれた双子には、二人にしかわからない神秘と親密さをもっていた。 話が古い!女学生とか貴族とか。 で、話が4つほどあってどれも状況が違っていて話がつながらないし謎、って思ったけど、あとがき読んで納得した。 それぞれ独立したいろんなバージョンの洋子と高志の話し。 ただのエッチな話し…ぽい。淡々としている。 下妻物語の、名字忘れたけどなんとか野ばらを思い出した)^o^(
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読み終わった後、ライラックの花だけ妙に印象に残った…。 中学生の自分が読むにはちょっと難しかったと思う。
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masochistishな香り。人にはお勧めできない。こっそり読むべきだ。奇妙なメロディを繰り返す変奏曲。
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2010/01/24. 色は全然違うが、若干恩田陸「ライオンハート」を思い出した。 こういう、ちょっとした禁忌ものはすきです。 えろてぃしずむを加速させるために必要なのは、背徳感。
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ラストの話しが好き。 読んでいて気持ちよくなれる。 ここまで愛されてみたい。 血のつながった人からの、血のつながり以上の愛情って、これ以上ないくらい癒されるものだと思う。 「痛みもぜんぶ飲んであげるよ」という弟の言葉は究極の癒し。
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あくまで推論だが、変奏曲は恋愛小説の文学史案内ではないか? 最初の桜の章では他の章にはない多くの謎から始まっているが、これは現在の恋愛に対する謎である。なぜ、今私はここにあるのか?という問いに対して求められるのは答えであり、答えはいつも過去にあるのだ。だから物語に他の物語が介入す...
あくまで推論だが、変奏曲は恋愛小説の文学史案内ではないか? 最初の桜の章では他の章にはない多くの謎から始まっているが、これは現在の恋愛に対する謎である。なぜ、今私はここにあるのか?という問いに対して求められるのは答えであり、答えはいつも過去にあるのだ。だから物語に他の物語が介入すると言う特殊な設定が組み立てられる。過去、つまりライラックの章は近代文学の成熟期である大正時代の特殊な恋愛から答えを導き出すストーリーが編み出される。そして、耽美的な美を備えた大正の物語は関東大震災という文学の転機点から第二次世界大戦という断絶を経て、悲劇的な物語へと一変する。柘榴の章は娼婦になった洋子の登場だが、ここで注目すべきは、洋子のある種分身であるたかしが死んでいるところから始まる。つまり一度男は死んでいるのだ。男の死は男の文学史の死の象徴だと言える。だからライラックの章の主人公であったたかしは男だけの語られる文学の象徴に成り得たのだ。そして、ラストの章は一気に2020年の物語になるが、ここに壮大なオチが誕生する。本文抜粋「会社があらかじめ仕組んだ単純なセリフと動作を稚拙に繰り返せるだけだ」←これってつまりラブプラスだ! だから、これは未来の恋愛がラブプラス化せざるを得ないと言うことを予見したとんでもない小説だったのだ!という感想。
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