医学は何ができるか の商品レビュー
1913年に生まれ、1994年に没した著者が、同じく医師であった父親の姿を絡めながら、20世紀の医療がどういう経緯で進んで来たかを回想する形になっている。そういう意味では邦題よりも、The youngest scienceという原題の方が、よほどこの本の内容を表しているとおもう。...
1913年に生まれ、1994年に没した著者が、同じく医師であった父親の姿を絡めながら、20世紀の医療がどういう経緯で進んで来たかを回想する形になっている。そういう意味では邦題よりも、The youngest scienceという原題の方が、よほどこの本の内容を表しているとおもう。 著者は病理、臨床、加えて戦場という、様々な場で「医療」の可能性と限界を見据える機会を持っていた。 これを読むと、20世紀初頭の医学がどれほど、文字通り幼い(young)ものだったかがわかる。それは逆に言えば、わずかこの100年の間にどれほどの進歩があったかを改めて驚かされるわけだけれど。 そしてその結果が、多分、前世紀の人々が想像すらできなかった長寿高齢化社会となった。 これを「進歩」と捉えるためには、また別の積み重ねが要るのだろうなぁ。
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