聖書の中の友情論 の商品レビュー
カトリック系の雑誌に連載されていた「友情」をテーマにした短編バイブルエッセーを集めたもの。キリスト教をよく思っていない友人に向けて書かれた手紙のような文章になっている。聖書の解釈は、カトリックの立場から見て穏当なもので、カトリック入門としても読める内容である。
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「あなた」に語る形式の、聖書の記述・解釈と著者のキリスト教徒生活を通して見る友情についてのエッセイ集。 御説教らしい感じが無いのは、当書に記されている通り、著者が「小さい時から、「北風と太陽」の話が大変好き」だったからだろうか。世の人と友情を紡ぐ指針を聖書に探した先に、悲しみと優しさの老け方が実現できるのなら、改めて聖書に当たりたい。「探しなさい。そうすれば、見つかる」と書かれているのだし。友交の実践がそれを「求める」ことならそうしたい。「そうすれば、与えられる」と書いてあるのだし。もっとも、実現に先立つのは友人であるということは言うまでもないのだが。
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