エーミルのいたずら325番 の商品レビュー

アストリッド・リンドグレーン(著者),さんぺいけいこ(訳者),ビヨーンベリイ

2023/11/02

少年エーミルの、３２５番目のいたずらとは。
エーミルは頭が良く、優しく、家族思い。でもいろいろなことを思いつきすぎて、いたずらになってしまうのです。

絵本シリーズ
『こんにちは！いたずらっ子エーミル』
『エーミルとちいさなイーダ』（シリーズではこの２つがおもしろい）を読み進めてからこの本に行くと、もうこのころには読者もエーミルが大好き。家族も、エーミルを大事に思っていることがわかる。

話を聞いている子どもたちも、おにいちゃんおねえちゃんが、かわいくてやんちゃな弟を見守るような感じで、お話のはじめから「あ～ぁ、トラブルがはじまっちゃったね」と笑いながら、エーミルを見守るように聞いているのが面白い。

2012/07/05

面白いタイトルです。「夏も冬もいたずらするエーミル」とお手伝いさんに言われるほどいたずらを（そうとは知らず）してしまう男の子・エーミル。これはその中の「325番目のいたずら」のお話です。ハエに困らされている家族のため、ハエとり紙を買う名案を思い付いたエーミル。それはこじきに変身してお金を恵んでもらおうというものでした…いいことをしようとして失敗してしまうエピソードが楽しい。エーミルだけでなく、お父さんやお母さん、お手伝いさんなど個性があって生き生きしています。挿絵も毎ページカラーで付いているので幼年文学としてぴったりだと思います。