経世瑣言(総編) の商品レビュー

安岡正篤(著者)

2016/04/04

昭和9年から19年の執筆を集めた経世瑣言3シリーズの合計61篇から47篇を収録したもの。
志士（政治家）、青年、婦女、老人に対して、心構えを指し示す。
・革命家たらんよりはまず求道者たれ。人を説かんよりはまず士に下れ。
・日本精神の妙所は、尊い感激の対象に没我になって参じてゆく点に在る。

2012/04/29

安岡哲学を代表する書。政治家や人のあり方を儒教的な観点から説く。世の中を動かすためには論理よりも情理が大事であると説く。自転車のギアも油をささなければ、やがて摩擦と腐食によって壊れ行くように、実際の政治も社会も人間の本性を踏まえた行動原理、組織原理、行政原理を持たなくては空理空論になる。