こうのとりクラブ の商品レビュー

アイリス・レイナー・ダート(著者),松井みどり(訳者)

2010/03/28

心理カウンセラーのバーバラのもとには新しい形で赤ちゃんを家族にした人たちが集まった。精子バンク、代理母、養子にゲイである親友の精子で人工授精。いろいろな形の家族が苦しみながらもそれを受け入れ赤ちゃんを愛してるという気持ちに素直に向き合い喜びをわかちあう。
難しい題材なんだけど、軽いタッチで読みやすかったです。赤ちゃんがほしいけどできない、けど赤ちゃんを手に入れる方法はいくらでもあるんだよねぇ。私が１番驚いたのは、本題じゃないんだけどバーバラの母の言葉。「独立に失敗した娘を親の元へ連れ帰るなんて、最悪の処置じゃないか。あの子をもう一度旅に出さなくちゃ。できるだけ早く自分の足で立ち上がらせることだよ」さすがアメリカは自立の国だよね。家を出たんだけど親に説得されて仕事をやめて帰ってきた私には耳が、心が痛い言葉でした。