良寛の実像 の商品レビュー
「史料」があれば歴史が描けるわけではない。史料はいわば楽譜であり、そこからいかなる音色を奏でられるか、それは結局、史料と向きあうその人の人間的な〈深さ〉にこそ帰着する。この点で本書の著者の〈人間を視る眼〉には、学ぶべき点が極めて多い。幼き日「良寛さま」に親しんだ人は無論、〈歴史学...
「史料」があれば歴史が描けるわけではない。史料はいわば楽譜であり、そこからいかなる音色を奏でられるか、それは結局、史料と向きあうその人の人間的な〈深さ〉にこそ帰着する。この点で本書の著者の〈人間を視る眼〉には、学ぶべき点が極めて多い。幼き日「良寛さま」に親しんだ人は無論、〈歴史学〉に関心を持つ人全般に強く薦めたい。 (2010: 村松晋先生推薦)
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