ナチ占領下のフランス の商品レビュー
老元帥ペタンに率いられた「抹殺すべき四年間」と呼ばれるヴィシー時代。対独協力者や抵抗する人々の姿。びっくりしたのは国民間の密告や政党間の権力争いなど、国の内の混乱で、一丸となって困難に立ち向かっていかなかったのね、ということ。また、連合国や米英が戦後に分割占領しようと貨幣発行の相...
老元帥ペタンに率いられた「抹殺すべき四年間」と呼ばれるヴィシー時代。対独協力者や抵抗する人々の姿。びっくりしたのは国民間の密告や政党間の権力争いなど、国の内の混乱で、一丸となって困難に立ち向かっていかなかったのね、ということ。また、連合国や米英が戦後に分割占領しようと貨幣発行の相談などしていたとか。対独より国内の争いがすごかった印象。まだまだ知りたいことがたくさん!
Posted by
これを読まなければ、フランスの美化された、もしくはステレオタイプのフランス像を拭い去らずに居続けたことであろう。ナチの占領を安易に受け入れ、沈黙し、抵抗し、協力したそれぞれの立場。戦後は断罪の空気で満ちあふれていたが、対独協力やユダヤ人狩り、枢軸軍として戦う者、そうした目を背けた...
これを読まなければ、フランスの美化された、もしくはステレオタイプのフランス像を拭い去らずに居続けたことであろう。ナチの占領を安易に受け入れ、沈黙し、抵抗し、協力したそれぞれの立場。戦後は断罪の空気で満ちあふれていたが、対独協力やユダヤ人狩り、枢軸軍として戦う者、そうした目を背けたい自国史に向き合い検証するフランスの姿勢に安直なフランス観から私は抜け出せた。
Posted by
レポートの参考にした本。 少し古い本なので、数値など曖昧さはある。 パリ解放五十年の年に書かれたもの。 歴史の中でも中々扱い辛いテーマを扱っている数少ない本。 本当に参考になった。 文章も読みやすく明快。 フランス現代史を学ぶには外せない本。
Posted by
【目次】 第1章 忘却のベール 第2章 第二次大戦前夜 第3章 ヴィシー体制 第4章 対独協力 第5章 レジスタンス 第6章 解放
Posted by
ドイツ軍はフランスでは行儀が良かったそうだ。 フランスにいるユダヤ人たちは連行された。 ナチスに寝返ったフランス人が一番残忍だった。 「海の沈黙」という小説が1942年に出る、これで作家たちはタイプライターが武器になるということを知った。 この小説は高校三年生のときの国語の教材。
Posted by
- 1