不気味な話(1) の商品レビュー
江戸川乱歩の傑作選。…
江戸川乱歩の傑作選。乱歩の魅力が凝縮されています。
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はー、面白かった。 乱歩ってほんと、うつるもの(鏡とかレンズとか)に特別な目線を向けとったんやね。目羅博士のも面白かった。 でも一番すごかったのは虫。とんでもないやんでれで、青頭巾以上の執着っぷりで狂気じみててほんと面白かった。 こんなキャラばっか作れる乱歩もへんたいだわ… で...
はー、面白かった。 乱歩ってほんと、うつるもの(鏡とかレンズとか)に特別な目線を向けとったんやね。目羅博士のも面白かった。 でも一番すごかったのは虫。とんでもないやんでれで、青頭巾以上の執着っぷりで狂気じみててほんと面白かった。 こんなキャラばっか作れる乱歩もへんたいだわ… でも一番最後に何という胸糞悪い話もってきたんや…
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初乱歩。 「今読んでも全然古くない」なんていっちゃうとそれはちょっとアレで、大正昭和に書かれて古くない筈はないのだけれど。それでも新鮮で生温かい不気味さを感じるあたり、人間が根源的に恐れる何かを描いているんだろう。 やだ乱歩さんたら、こわい。
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押絵と旅する男 人間椅子 人でなしの恋 虫 防空壕 鏡地獄 火星の運河 踊る一寸法師 指 芋虫 目羅博士 百面相役者 白昼夢 毒草 お勢登場
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「虫」愛欲(合一欲)と支配欲は他者を対象化即物化する点で区別がつかないのならば、性愛と殺人も或る場合では同じ何かの別の現れか。「防空壕」生と死のあわいで恐怖と美と愛欲と神秘と荘厳が渾然となる、あの結末が"オチ"として描かれてしまう事実に女と男の色々な意味での隔...
「虫」愛欲(合一欲)と支配欲は他者を対象化即物化する点で区別がつかないのならば、性愛と殺人も或る場合では同じ何かの別の現れか。「防空壕」生と死のあわいで恐怖と美と愛欲と神秘と荘厳が渾然となる、あの結末が"オチ"として描かれてしまう事実に女と男の色々な意味での隔絶を思う。「目羅博士」人間心理の背筋を冷やすどうしようもない非合理を掴み出してきた傑作、ポオの「天邪鬼」を思い出させた。
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奇妙な味の本にハマッタ頃があって。けっきょくココにちゃんとたどり着く。人間椅子を読んで。こりゃヘンタイじゃ。とは思ったものの。世の中にはエロいとかキモイとかフェチとかいって済まされちゃうpopなコトバが溢れてる。いかようにもなるんだ。でも乱歩はそういうの嫌いそう。ゴタク並べんな。...
奇妙な味の本にハマッタ頃があって。けっきょくココにちゃんとたどり着く。人間椅子を読んで。こりゃヘンタイじゃ。とは思ったものの。世の中にはエロいとかキモイとかフェチとかいって済まされちゃうpopなコトバが溢れてる。いかようにもなるんだ。でも乱歩はそういうの嫌いそう。ゴタク並べんな。思ったこと言えよ。とかいって。「押絵と旅する男」ってのがまたスバラシイのだ。
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乱歩の作品では芋虫が一番好き。 限りなくグロいけど、 愛の形としてはある意味究極かもしれない
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江戸川乱歩の作品集。 面白い話からそうでもない話までのっとります。 個人的には虫と、鏡地獄と、目羅博士と、人間いすと、踊る一寸法師が面白かった。江戸川乱歩はとことん人間のダークサイトに迫る作品を書くなと思ったが、文体が夢野久作の駄目にした感じだった。これを読んでるとちょっと鬱にな...
江戸川乱歩の作品集。 面白い話からそうでもない話までのっとります。 個人的には虫と、鏡地獄と、目羅博士と、人間いすと、踊る一寸法師が面白かった。江戸川乱歩はとことん人間のダークサイトに迫る作品を書くなと思ったが、文体が夢野久作の駄目にした感じだった。これを読んでるとちょっと鬱になった。
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