アメリカ自由主義の伝統 の商品レビュー
アメリカを封建的伝統…
アメリカを封建的伝統をもたない生まれながらに平等の自由主義社会でロックの思想につながるものと分析し,資本主義と民主主義を結びつけることで,誰でも成功できるチャンスのある競争社会であるという国民的信念アメリカニズムが確立されたと論じるアメリカ政治思想の古典的名著.解説でその後の議論...
アメリカを封建的伝統をもたない生まれながらに平等の自由主義社会でロックの思想につながるものと分析し,資本主義と民主主義を結びつけることで,誰でも成功できるチャンスのある競争社会であるという国民的信念アメリカニズムが確立されたと論じるアメリカ政治思想の古典的名著.解説でその後の議論が紹介されているのも親切.
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短い歴史の中で大国ア…
短い歴史の中で大国アメリカはどう形成されてきたのか、、、今のアメリカの社会問題につながっている部分もあります
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歴史が浅いからこその…
歴史が浅いからこその伝統というのものもある。
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ハーツによれば、F・ルーズベルトのニューディールは第一に急進的、第二にプラグマティックなのだそうだ。そのこころは、自由主義世界たるアメリカでは公共事業の拡大や社会福祉の充実といった政策はあまりに社会主義的である一方、あくまで大恐慌による貧困や経済悪化といった重大な問題への自由主...
ハーツによれば、F・ルーズベルトのニューディールは第一に急進的、第二にプラグマティックなのだそうだ。そのこころは、自由主義世界たるアメリカでは公共事業の拡大や社会福祉の充実といった政策はあまりに社会主義的である一方、あくまで大恐慌による貧困や経済悪化といった重大な問題への自由主義的な解決策として行われたに過ぎないという。アメリカで社会主義が流行らなかった一つの原因であり結果だそうだ。 「それではサンダースは何なのか」と考え、ネットサーフィンしたらこんなスピーチを見つけた。 Roosevelt implemented a series of programs that put millions of people back to work, took them out of poverty and restored their faith in government. He redefined the relationship of the federal government to the people of our country. He combatted cynicism, fear and despair. He reinvigorated democracy. He transformed the country. And that is what we have to do today. ジョージタウン大で行われたスピーチでありエスタブリッシュメント向けということを考慮する必要はあるが、ここでは(おそらくハーツを意識して)ルーズベルトのプラグマティックな姿勢を踏まえて自らの政策のプラグマティズムを主張している。無論、この後彼は「革命」を連呼しているため、本意はそっちにあるような気がするが… 今回サンダースは負けたが、仮に勝って大統領になっていたらそれは「革命」だったのか。結局、急進的でプラグマティックな問題解決的な政策が行われるに過ぎないのではないか?だとしたら、それはハーツのモデルの中にとどまるのであり、自由主義的改革の1類型に過ぎないのではないか。そもそも今回の「革命」は二大政党制の枠組みに沿って行われた極めて「体制的」なものではないか。 でも、そんなこと言ったら、ハーツのモデルは何の意味を持つのか。二大政党制のもとで行われれば何でも自由主義的改革になるのではないか。だとしたらハーツの議論に意味はないのではないか。やはり今回は「革命」であり、別途考えなければならないのではないか。 サンダースの「革命」的な部分についての検討は別途必要であろうが、僕個人としては解釈として前者の方が好きである。なんというか、それがアメリカ政治の懐の深さというか、自由主義は大事にするけど、自由主義の名の下にどんどん修正をかける感じというか...そこが面白い。 今回は結局クリントンが勝った。陰謀論を待つまでもなく重要な州において、人口が増え続けているマイノリティの支持をきちんと得たことが大きい。彼女はこれまでマイノリティを重視した政治を行ってきたのだから、特に驚きはない。その意味でサンダースの支持はやや偏っていた。 サンダース支持者からはため息が出ているようだが、忘れてはいけないのは彼女は二大政党初の大統領候補者ということである。それはそれで面白い。また、チェンジが大好きなアメリカにとって、3期12年の大統領職を同政党が務めるのは実は珍しい。そうなれば、そっちもそっちで見ものである。
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[ 内容 ] アメリカの政治史を論ずる時、常にアメリカ政治思想論議の出発点となっている『アメリカ自由主義の伝統』。 ハーツはアメリカとヨーロッパの政治史を比較対照し、封建的伝統を持たないアメリカは「生まれながらの自由主義社会」であると分析。 更に自由主義を絶対化して国民的信念「ア...
[ 内容 ] アメリカの政治史を論ずる時、常にアメリカ政治思想論議の出発点となっている『アメリカ自由主義の伝統』。 ハーツはアメリカとヨーロッパの政治史を比較対照し、封建的伝統を持たないアメリカは「生まれながらの自由主義社会」であると分析。 更に自由主義を絶対化して国民的信念「アメリカニズム」を確立したと論及する。 才気溢れた文体と論理を駆使した鋭い洞察によるアメリカ政治史の古典的名著。 [ 目次 ] 第1部 封建制度とアメリカ的経験 第2部 新世界での革命 第3部 デモクラシーの登場 第4部 南部の封建的夢想 第5部 ホレイショ・アルジャーのアメリカ的世界 第6部 経済不況および世界政治への介入 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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