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ノーベル賞受賞者特別寄稿 好きなことをやれ!! の商品レビュー

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2015/08/11

ノーベル賞を受賞した人たちの経歴と若者達へのメッセージを集めた本である。個人的に、週刊少年ジャンプ編集というところに興味を持った。こんなことまでやっていたとは・・・。 ノーベル賞受賞者たちは我々の多くとは違った少年時代を過ごしている。小さな頃から化学や医学への興味や関心を持って...

ノーベル賞を受賞した人たちの経歴と若者達へのメッセージを集めた本である。個人的に、週刊少年ジャンプ編集というところに興味を持った。こんなことまでやっていたとは・・・。 ノーベル賞受賞者たちは我々の多くとは違った少年時代を過ごしている。小さな頃から化学や医学への興味や関心を持っているが、そのレベルが尋常ではない。親や家庭環境による支援ももちろんあるだろうが、熱中度合いが普通ではない。こうした常軌を逸した好奇心や興味が彼らのその後の道を決めたと言っても過言ではないだろう。しかしそれはノーベル賞受賞者に限らず、スポーツや芸術の世界でも同様に思える。 ドナルド・A・グレーザー博士が、若者に向けて「創造的な仕事をするために」という題でメッセージを残していた。これが非常に参考になる。 ①目標を定めたら、それについて学習できることは何でも学習する。既にどんなことが行われたかを確かめ、関係した事実を調べ、目標の分野の専門家になるつもりで取り組むことが大切である。発想や閃きはある日突然内面から湧き出てくるものではない。他の人たちが既に学び、成し遂げたことを知る努力が大切。 ②これまで学んだことを組み合わせて、色々なアイデアを創造してみる。この時は、昔からの伝統や一般的な発想、常識から離れて発想することが大切である。それらのアイデアの中から、価値があり、成功しそうなものを見分けていく。 ③見込みのありそうなアイデアを実現させるために、専門的な技能を身につけて取り組む。粘り強く取り組むことと、良い先生に教わることが大切。 非常に役に立つアドバイスであるが、根底に自分を突き動かし燃えさせるような強い願望や動機、好奇心が必要であることは言うまでもない。ノーベル賞を受賞するような人は、強い何かに突き動かされて、少年時代から無意識的にこうしたプロセスを経験しているようだ。

Posted byブクログ