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中吊り小説 の商品レビュー

3.2

28件のお客様レビュー

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2010/10/14

本書は、JR東日本Tokyo Trainキャンペーンの一環で東京地区のJR電車内に掲出された中 刷りポスター「連載 中吊り小説」のうち1990年9月から1991年9月までの間の八編の小説を収 録し、1991年12月、新潮社より刊行された単行本『中刷り小説』に、その後1991年...

本書は、JR東日本Tokyo Trainキャンペーンの一環で東京地区のJR電車内に掲出された中 刷りポスター「連載 中吊り小説」のうち1990年9月から1991年9月までの間の八編の小説を収 録し、1991年12月、新潮社より刊行された単行本『中刷り小説』に、その後1991年9月より 1992年11月までの間に掲載された十一編の小説・エッセイを加えて、文庫版として刊行するもので す。 ※巻末より抜粋 僕が説明するより巻末の文面をそのまま転載したほうが早いと思ったので、そのまま転載しました。 そういうことです。 この作品には19名の作家及び著名人の小説とエッセイが収められている。 吉本ばなな、高橋源一郎、阿刀田高、椎名誠、松村友視、泉麻人、曽野綾子、森村桂、高橋三千綱、嵐山 光三郎、秋本康、森瑤子、ねじめ正一、赤川次郎、和田誠、浅井慎平、安西水丸、常盤新平、伊集院静と いう面々が作品を寄せている。 恋愛小説あり、ミステリーあり、エッセイあり、笑いあり、涙ありの贅沢本だ。 掲載紙面が中刷りポスターというなんとも奇抜なものであったためか、連載の1編が見開き2Pに収めら れる程度の分量でだいたい5〜6編で完結してしまうので、短編というよりはショートショートと言った ほうがいいかもしれない。 よく良質の物語は短編に多いと言われるがこの作品たちを読んでいるとその言葉の意味がすごくよく分か る。もちろん、長編でも素晴らしい作品はたくさんあるのだが、凝縮されて切り取られた時間というもの は短編の醍醐味である。 そしてそれを目にするJRの車両という箱は、まさに人生において凝縮されて切り取られた時間そのもの ではないだろうか。 以前、印刷会社に勤務し、企業の中吊りポスターを何本も手掛けた僕としては、これを仕掛けた人の発想 力に脱帽である。 前述のとおり、ビッグネームが並ぶ本作だが、印象に残ったのは秋本康氏の作品。なかなか渋い作品だっ た。ショートショートといえば阿刀田氏が真っ先に挙げられると思うが、阿刀田氏の作品は、当然という かなんと言うかお見事すぎるので、印象に残ったというよりは「当たり前」的な見方をしてしまった。 さすがの一言。 もうひとつ印象に残ったのが浅井慎平氏のエッセイ。近頃、写真にハマっている僕としては、写真とエッ セイというものに非常に魅せられてしまったのである。 【贅沢な恋人たち】もそうだったが、こういう1冊で色んな人の文章が読める本は面白い。 色んな人の色んな世界を垣間見るのは、見聞を広めるのにはもってこいな教科書ではないだろうか。

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2009/10/04

JR東日本の中吊りで連載されていた小説をまとめたものです。電車での限られた時間で読めるだけあって、作家が偏りがちな私にとっては、幅を広げる為に丁度よい長さで嬉しかったです。 特に良かったと思うのは 阿刀田高:別れの朝/松村友覗:TOKYO物語/森瑤子:あなたに似た人/常盤新平:街...

JR東日本の中吊りで連載されていた小説をまとめたものです。電車での限られた時間で読めるだけあって、作家が偏りがちな私にとっては、幅を広げる為に丁度よい長さで嬉しかったです。 特に良かったと思うのは 阿刀田高:別れの朝/松村友覗:TOKYO物語/森瑤子:あなたに似た人/常盤新平:街の風景 です。関西人なので東京の事は知りませんが、やはり駅は出会いと別れの場所なので、そんな内容が多かったですね^^

Posted byブクログ

2009/10/04

(再読)19人の作家の超・短編小説。タイトルどおり、電車の中でささっと読むのにいい長さ。吉本ばななの「新婚さん」目当てで買ったと思うけど、他のもなかなか。松村友覗「TOKYO物語」、ねじめ正一「赤チンの午后」も印象に残った。

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2010/03/31

読む Reading 新聞の中吊(なかつ)り広告の形で書かれた19人の現代作家による短編集。1話1話が短くて読みやすいですし、それぞれの作家の個性が味わえます。挿絵(さしえ)もしゃれています。私は「TOKYO物語」がお気に入りです。

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2009/10/04

電車の中でよむと、臨場感たっぷり。 中吊り広告に連載されていた短編集です。 わずかな時間でも、ふっと物語の中へいけます。 おススメは普通の主婦がヒーローに変身する物語。

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2009/10/04

実際電車の中吊り広告に載せられていた短編集。中の装丁が、中吊り広告っぽくなってるのがいいな、って印象しかなかった。。

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2009/10/04

母が今年の正月にこっちに来た時に買ってきてくれたもの。「おもしろそうだから読んだら貸してね」と言ってた母。貸したその夜、5ページで寝てました。

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2009/10/04

04/01/11 吉本さんの新婚さんは他の短編集で読んだから飛ばした。 高橋源一郎さんの怪傑主婦仮面は分かりやすくておもしろかった。 「KENZO」の九千八百円の・・・・ てとこに時代が現れてるなあって思った。

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