存在と時間(上) の商品レビュー
存在の「頼るところ」、日常性におけるわれわれの様態等、最も遠く、また最も近いわれわれの存在についての説明としての一書。下巻も読み進めてみようと思う。
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岩波文庫版も含めると数十年にわたって読み返しています。その時その時発見があります。 木田元のガイダンスにあるような人達、分野、例えば形而上学入門でも語られているパルメニデス、「ニーチェ」という本があるぐらいなのでニーチェに至るまでの哲学や、ユクスキュルの環世界論だけでは完全には理...
岩波文庫版も含めると数十年にわたって読み返しています。その時その時発見があります。 木田元のガイダンスにあるような人達、分野、例えば形而上学入門でも語られているパルメニデス、「ニーチェ」という本があるぐらいなのでニーチェに至るまでの哲学や、ユクスキュルの環世界論だけでは完全には理解できないのではないでしょうか? 例えば、数理論理学、論理学、特に可能世界論までちゃんと勉強していると、彼のあいまいさも含めてより理解できると思います。
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アリストテレスが時間について述べた論(『自然学』第4巻10章271b29-14, 224a17)は、この現象についてわれわれに伝承されている最初の立ち入った解釈である。それは、それ以後につづくすべての時間観を-ベルグソンのそれをも含めて-本質的に規定している。p75 「存在す...
アリストテレスが時間について述べた論(『自然学』第4巻10章271b29-14, 224a17)は、この現象についてわれわれに伝承されている最初の立ち入った解釈である。それは、それ以後につづくすべての時間観を-ベルグソンのそれをも含めて-本質的に規定している。p75 「存在する」ということはどのようにして成り立つのか。 ものが存在する、ってどういうこと??っていうのに向き合った本。 難しかった… わかったことは古代ギリシア哲学の延長に位置する議論であるということ。つまりは、新旧による優劣は単純にはつけれないということ。なぜなら、2000年ほど前に扱われていた問題を再び問い直すというのをハイデガーをしているのだから。 ただ、現代においては一つの基準点になるであろう。近々理解してみたーい
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ふつう思想書は前時代の哲学者の読み解きというかたちで書かれるものだと思うが、本書はそういった参照はあまりなく、基本的にハイデガー先生が考案した概念の定義を覚えるという形式になっていて、しかも各節の冒頭で繰り返しおさらいしてくれる。非常に親切で、難解と聞いていた当初の印象とは違うも...
ふつう思想書は前時代の哲学者の読み解きというかたちで書かれるものだと思うが、本書はそういった参照はあまりなく、基本的にハイデガー先生が考案した概念の定義を覚えるという形式になっていて、しかも各節の冒頭で繰り返しおさらいしてくれる。非常に親切で、難解と聞いていた当初の印象とは違うものだった。 哲学素人でも読めた。事前に解説書を一冊消化してはいたが。 とはいえ、その概念のすべては抽象的であり、そのようなものについての思考にある程度慣れていないと苦労するだろうと思った。 上巻の内容は、「存在」全般を捉える準備としての、人間がふだんから世界を認識しているその方法の精査と、その認識のもとで人間が日頃どのように他人や物と付き合いながら生活をしているかという、人間の行動についての全般的な説明が試みられている。 その中で、人間学的な要素、つまり「人間はこう生きるべきである」というような積極的な意図がひしひしと感じられてくる。 人生について悩める人が本書を読めば、その悩みについて一つの根本的な回答を得られるだろうと思った。大変意義深い読書体験だった。
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請求記号:134.9-HEI [上下巻] https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020307 <藤田郁代先生コメント> ”人間はどこから来て、どこに行くのか”という根源的な問いを存在様式と時間性から解き...
請求記号:134.9-HEI [上下巻] https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020307 <藤田郁代先生コメント> ”人間はどこから来て、どこに行くのか”という根源的な問いを存在様式と時間性から解き明かすことを試みた現象学の名著。自己中心になりがちな自分を客観視するのに役立ち、青年期に読んでいただきたい書物のひとつである。 <BOOKデータ> [上] 1927年に刊行されるや、ドイツの哲学界に深刻な衝撃をもたらした、ハイデッガーの最初の主著。《存在》の諸相をその統一的意味へさかのぼって解明すること、そして、存在者の《存在》を人間存在(=「現存在」)の根本的意味としての《時間》性から解釈することを主旨として、「現存在の準備的な基礎分析」と「現存在と時間性」の二編から構成する。上巻ではこの前者を収録した。「現存在」の根本的な構成が「世界=内=存在」として提示され、「現存在」のうちに見いだされる「存在了解」を探求すべく、基礎的な問いが差し出される。 [下] 不安や死への自覚を介して未来へと先駆しながら、今において覚悟的に生きる本来的実存が示されるとともに、存在論の基礎となるべき時間性が解明される。
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人間はなんのために生きるのか。 なぜ存在するのか? 戦争で近親者を殺された経験から、何故自分は生きているのか、なんのために生きているのかについて考えた。 人間は時間に放り出された存在である。 人間は死に向かう存在であり、死に向かう事を意識して今をいきることがあるべき姿である。...
人間はなんのために生きるのか。 なぜ存在するのか? 戦争で近親者を殺された経験から、何故自分は生きているのか、なんのために生きているのかについて考えた。 人間は時間に放り出された存在である。 人間は死に向かう存在であり、死に向かう事を意識して今をいきることがあるべき姿である。ダス・マン
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哲学。 時間の概念を到来に基づくもの、つまり現在過去未来ではなく、到来するということでいうと、全体像が見えてくるからこそ、先を時間的な先ではなく到来としての先として捉えることができるのだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] <上> 1927年に刊行されるや、ドイツの哲学界に深刻な衝撃をもたらした、ハイデッガーの最初の主著。 《存在》の諸相をその統一的意味へさかのぼって解明すること、そして、存在者の《存在》を人間存在(=「現存在」)の根本的意味としての《時間》性から解釈することを主旨として、「現存在の準備的な基礎分析」と「現存在と時間性」の二編から構成する。 上巻ではこの前者を収録した。 「現存在」の根本的な構成が「世界=内=存在」として提示され、「現存在」のうちに見いだされる「存在了解」を探求すべく、基礎的な問いが差し出される。 <下> 不安や死への自覚を介して未来へと先駆しながら、今において覚悟的に生きる本来的実存が示されるとともに、存在論の基礎となるべき時間性が解明される。 [ 目次 ] <上> 序論 存在の意味への問いの提示(存在の問いの必然性、構造および優位;存在問題の開発における二重の課題 考究の方法および構図) 第1編 現存在の準備的な基礎分析(現存在の準備的分析の課題の提示;現存在の根本的構成としての世界=内=存在一般;世界の世界性;共同存在と自己存在としての世界=内=存在、「世間」;内=存在そのもの;現存在の存在としての関心) <下> 第2編 現存在と時間性(現存在の可能的な全体存在と、死へ臨む存在;本来的な存在可能の現存在的な臨証と、覚悟性;現存在の本来的な全体存在可能と、関心の存在論的意味としての時間性;時間性と日常性;時間性と歴史性;時間性と、通俗的時間概念の根源としての内時性) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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日本語だけで読むのであれば、中公バックスの原・渡邊訳よりもわかりやすいかもしれません。ただ、岩波文庫の熊野訳が出てきてしまうと、ひょっとしたら存在意義が薄れるかもしれません。原書を読む際には、あまり見なくなりました。
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1927年に発表されて以来いまだに思想・哲学に大きな影響を与え続けている問題の書の邦訳。存在問題を問うために、さしあたり現存在=人間を現象学的に分析することによって、現存在と世界との関係、存在はいかなる連関のもとに成り立っているかが次々に明るみに出されていく。ハイデガー特有の言葉...
1927年に発表されて以来いまだに思想・哲学に大きな影響を与え続けている問題の書の邦訳。存在問題を問うために、さしあたり現存在=人間を現象学的に分析することによって、現存在と世界との関係、存在はいかなる連関のもとに成り立っているかが次々に明るみに出されていく。ハイデガー特有の言葉遣いに慣れないとなかなか読みづらいが、むしろ従来の哲学用語によってのみ書かれていれば更に難解な著作になっていたかもしれないとも思われる。
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