人はなぜ笑うのか の商品レビュー
1994の書。「笑い」の定量的研究を進める上で、どこからどこまでを「笑い」として定義し、また「笑い」の中で分類するのか、データ採取はどのように行うのかについての難しさを感じさせる。
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動物から進化する過程で、人の表情がどのようにして生まれたのか。笑顔を作る時には、どこの筋肉が使われているのか。また、笑いの種類(作り笑い、病的な笑いなど)などについて、科学的に追求されています。 笑うという行為は、動物が毒物や異物を吐き出す行為から派生したものだそうです。 人の顔...
動物から進化する過程で、人の表情がどのようにして生まれたのか。笑顔を作る時には、どこの筋肉が使われているのか。また、笑いの種類(作り笑い、病的な笑いなど)などについて、科学的に追求されています。 笑うという行為は、動物が毒物や異物を吐き出す行為から派生したものだそうです。 人の顔の表情に関わる筋肉が発達したのは、それが生きていくうえで重要だったからなどなど、興味深い話が多くありました。
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様々な観点から科学的に笑いを分析した一冊。 系統発生的な分析は笑いが遺伝子に組み込まれたものであることをまざまざと見せつけられ少し不気味に襲われる。考えなくとも、赤ん坊は誰に教わることなく自然に笑うし、大人の自分だってそうだった。 本書にも書かれているが、有害なものを吐き出す動作...
様々な観点から科学的に笑いを分析した一冊。 系統発生的な分析は笑いが遺伝子に組み込まれたものであることをまざまざと見せつけられ少し不気味に襲われる。考えなくとも、赤ん坊は誰に教わることなく自然に笑うし、大人の自分だってそうだった。 本書にも書かれているが、有害なものを吐き出す動作が笑いに繋がったというのは推論の域を出ることはないであろうが、非常に面白い。 社交的な笑いや病気と笑いの関係などが記されているが、決して笑いから感情を読み取ろうなどという心理学雑学本のような内容ではないので悪しからず。 笑いについての書籍だが、本書を読むと表情の強さというのを思い知らされる。やはり社会的動物である人間にとって表情は欠かせない。 動画配信なども表情を添えた方が良いのであろう。個人的には音声のみにしてほしいが、やはりビデオ通話最強か…。匿名性を保ったまま配信の可能なVTuberの強さを感じた。 1994年6月20日第一刷発行とかなり古い書籍であり、科学を扱うものなので、なるべく新しめの書籍なり研究を一緒に参照したい。タイトルの「人」を「ヒト」に変えただけの同名書籍が2015年に勁草書房から出ているのだがどうなのだろうか。
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笑いの社会的な「機能」から「笑いをこらえる」といった複雑な感情表現まで、新書なのでそれほど詳しくはないものの、シュロスバーグの感情分類などを使っての感情や情動の中での「笑いの立ち位置」の解説もあって楽しめる。 あと翻訳ものと違って日本における笑いや笑顔の解説が詳しいのでうれしい...
笑いの社会的な「機能」から「笑いをこらえる」といった複雑な感情表現まで、新書なのでそれほど詳しくはないものの、シュロスバーグの感情分類などを使っての感情や情動の中での「笑いの立ち位置」の解説もあって楽しめる。 あと翻訳ものと違って日本における笑いや笑顔の解説が詳しいのでうれしい。 笑いと様々な病との関係や「笑い量」の季節変動なんてのもある。 でも、やはりヒトという生物が作り出した「社会」で笑顔が「どのように機能しているのか」という感じの笑いと文化の関係を解説したあたりはもっと詳しく知りたくなる。なのでやはり新書で入り口は入り口なので「エクマン読んでみようかな」という気になってしまう。 結局は読むのか、エクマン。という感じ。
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笑いの科学とでも言うべき本。様々な角度から笑いに切り込んで、笑いとは何かを明らかにしてくれる。笑いの起源の分析や笑うから嬉しいのか、嬉しいから笑うのかの分析などが興味深かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
①笑いの分類は? ・社交場の笑い、快の笑い、緊張緩和の笑い ②気づき ・ジャパニーズスマイルは相手に不快な思いをさせたくないという気づかい ・笑うのは霊長類だけで、サルの笑いは挨拶 ・顔の表情は、ほ乳類のみ表す(爬虫類、両生類などは、体全体で相手を威嚇) ・笑うとその人固有の表情が出て、スパイは笑わないよう教育されている ・To Bostonで2枚、For Bostonで4枚、えーとと考えていると、8枚出された ・金網の上に、餅とめざしと銀杏を載せて火にかけると、どれが一番先に焼けるか?金網 ・社交場の笑いは、目が笑っていない ・笑いすぎて、涙やよだれが出るのは、副交感神経の影響 ・よく笑うと、消化液の分泌腺が副交感神経の時に活躍するため、胃腸の働きが活発になる ・バリのある部族では、起こっているときに笑っていた ・アフリカの部族では、悲しいときに笑っていた ・嘘笑いは、左右が非対称になる
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笑いを真面目に科学している人もいるんだなぁということはわかったけれど、読む価値があるかどうかは微妙。
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ひとえに笑いといっても、笑いには種類がたくさんあることがわかった。生きていく上で大切な笑い。たくさん笑う人生を送りたい。
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笑う口の動きは、もとは毒を吐き出す動きに由来しているようです。この本は、科学的に笑いを検証した珍しい本です。 笑う顔が「快」の感情を生み出すという、逆の経路の存在を示しているところが興味深いです。 「笑い」を感情論ではなく、科学で説明したこの本を読んで、じっくり笑いを研究して...
笑う口の動きは、もとは毒を吐き出す動きに由来しているようです。この本は、科学的に笑いを検証した珍しい本です。 笑う顔が「快」の感情を生み出すという、逆の経路の存在を示しているところが興味深いです。 「笑い」を感情論ではなく、科学で説明したこの本を読んで、じっくり笑いを研究してみるのも面白いと思います。
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<本の紹介> 愛想笑い、苦笑い、せせら笑い、満足した笑い―人はどんな時に、どんな理由で、どんな笑い方をするのか。笑いのルーツからメカニズムまでを徹底解明する、本邦初の笑いの科学書。 ----- 「笑い」についての本だけど、この本は別におもしろくなかったです。 実験結果を並べて、...
<本の紹介> 愛想笑い、苦笑い、せせら笑い、満足した笑い―人はどんな時に、どんな理由で、どんな笑い方をするのか。笑いのルーツからメカニズムまでを徹底解明する、本邦初の笑いの科学書。 ----- 「笑い」についての本だけど、この本は別におもしろくなかったです。 実験結果を並べて、笑いの種類とその経緯や動物間での違い、その後の展開について書かれているだけでした。研究成果の発表としてはこれで十分なのかもしれないけど、もう一歩踏み込んで実生活における具体的な活用例とかあると良かったかなと思いました。 以下が気になったくらい。 「ある集団に冗談ばかりいっている人がいるとすると、その人は決してその集団のリーダーにはなれない。集団のメンバーの信頼をかち得るには、適量のユーモアやジョークを交えて、まじめな話ができなければならない。笑いの中にある「弛緩」の要素が信用の失墜、信頼感の喪失につながっていく。」 現場の空気が張り詰めるよりは気持ちをなごませてくれる上司がいるとありがたいけど、いつもだと確かに「真面目にやってください!」とか言いそうかも。。。
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