なんたってウルトラマン の商品レビュー
円谷プロダクションが、創立50周年を記念して「怪獣総選挙」なるイベントを敢行したのであります。 既に投票の締切は終り、結果も発表されてゐます。わたくしは当然、「ツインテール」に清き一票を投じたのであります。 新マン世代のわたくしとしては、バルタンやゼットン以上に思ひ入れのある怪獣...
円谷プロダクションが、創立50周年を記念して「怪獣総選挙」なるイベントを敢行したのであります。 既に投票の締切は終り、結果も発表されてゐます。わたくしは当然、「ツインテール」に清き一票を投じたのであります。 新マン世代のわたくしとしては、バルタンやゼットン以上に思ひ入れのある怪獣なのです。 この総選挙、面白い試みとは思ひますが、何分エントリーされた怪獣の数が少ないですね。「巨大フジ隊員」に投票したかつたのに!と残念がる人もゐたのでは。 まあそれは冗談として、50年近い歴史を持つウルトラシリーズですから、どの作品をリーアルタイムで観たかで、好みの怪獣も当然変るわけです。 『なんたってウルトラマン』の著者、竹内義和さんは第一期世代なので、やはり『Q』『マン』『セブン』を高く評価してゐます。それ以降のシリーズは、内心どうでもいいと思つてゐるやうな書きつぷりであります。 本書ではまづ、なぜウルトラマンが過去のヒーローと一線を画し、人気者になつたのかを考察します。 キーワードは「日本独自の(脱スーパーマン)ヒーロー」「(等身大ではない)巨大ヒーロー」「可視光線」といつたところらしい。 次いで、「ウルトラマン」全39話を観直してマヌケな箇所に突込みを入れます。話を面白くしやうとして、一部事実を曲げてゐるのはいただけませんな。 そしてかつての怪獣少年(著者)が考察した怪獣論。 次の章は歴代ヒロインについて述べる。桜井浩子さんは、「江戸川由利子」の時は萌えるのに、「フジアキコ」ではどこか無機質な印象に変る。なぜだらう。 その次は実相寺昭雄論にわざわざ一章を費やしてゐます。どう考へても、この監督は過大評価されてゐるよね。 古くからの友人が集まると、昔のヒーローの話で盛り上がることが多いのですが、本書はそれを一人でやつてのけた一冊と申せませう。結論を述べますと、抜群に面白いですよ。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-115.html
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