史上最大の恐竜発掘 の商品レビュー
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1994(底本1993)年刊。著者はカナダ・中国の恐竜共同発掘調査チームに同行したジャーナリスト。 1985年頃からスタートした両国の共同調査。第二次天安門事件を横目にしつつも、新たな知見を積み上げていく。 私自身、恐竜の個別名称やその類縁関係・後継関係等に詳しいわけではないが、最近のScience documentaryでよく見かける恐竜の新知見(恒温性、鳥類は恐竜の後継、複数個体での子育て、抱卵や共同狩猟)、あるいは中国原産恐竜に関する解説の淵源が、かような調査の積み重ねであったことは十分感得できる。 そして、ここでも出てくるのが、過日読破した書で、奇妙かつ不可思議な遺跡満載であることが叙述されていたゴビ砂漠だ。 岩石砂漠は化石の宝庫というのは納得のそれだが、あの不毛の台地にはまだ見ぬお宝(遺跡・化石という意味)が眠っているのだとワクワクしながら読める。 加えて、プレートテクトニクス理論及びプレートと大陸の地質学的スパンでの移動に関する研究が、恐竜研究と互いに不即不離の関係で進展してきた。この様も本書から読み解けそうな感じ。
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