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無級建築士自筆年譜 の商品レビュー

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2009/12/22

日土小学校の設計者、松村正恒さんの本。 学生時代から児童保護問題に興味を持ち、 毎日日比谷図書館に通って閉館まで勉強し続けたそう。 それから土浦亀城事務所で働き、 託児所建築研究を続け、 最終的には故郷である愛媛県八幡浜市役所の建設課で学校建築を手がける。 その後、事務所を開...

日土小学校の設計者、松村正恒さんの本。 学生時代から児童保護問題に興味を持ち、 毎日日比谷図書館に通って閉館まで勉強し続けたそう。 それから土浦亀城事務所で働き、 託児所建築研究を続け、 最終的には故郷である愛媛県八幡浜市役所の建設課で学校建築を手がける。 その後、事務所を開くが、「建築家」と言われるのが嫌い、という人。その信念を生涯変わらず崩さず貫き通したかっこいいおじいちゃん、というイメージ。 建築雑誌に発表するイマドキの建築(当時)は、みんな家具や人やモノが入る前の、汚れる前の写真を誇らしげに使い、そういうことを激しく批判していた。それにとても共感した。 松村さんの建築の建築雑誌への発表は、どれも竣工後2年くらい経ったもの。子供たちが元気に過ごす学校建築の本当の姿。 こんなにひたすら学校建築を考えて追い続けた人がいたとは。 脱帽です。

Posted byブクログ