化身 の商品レビュー
第5回鮎川哲也賞受賞作。 両親を亡くし、一人暮らしをしながら大学に通う人見操はある日、差出人不明の封筒を受け取る。中に入っていたのは保育園のような建物と一枚の絵の写真。見覚えが無いのにこれらを見た瞬間、身体に戦慄が走った操はいてもたってもいられず、これらの写真は一体どこで何な...
第5回鮎川哲也賞受賞作。 両親を亡くし、一人暮らしをしながら大学に通う人見操はある日、差出人不明の封筒を受け取る。中に入っていたのは保育園のような建物と一枚の絵の写真。見覚えが無いのにこれらを見た瞬間、身体に戦慄が走った操はいてもたってもいられず、これらの写真は一体どこで何なのか、誰が何のために送ってきたのかを、アウトドア研究会の先輩・坂崎の力をかりて調べ始める。 展開は違っていたけれど、最近「茉莉子」を読んだばかりだったのでちょっと内容がかぶってしまった(^^;インドの神話や日本の戸籍制度を絡めてのストーリーや、一度解決したと思われたものがひっくり返るという展開はうまいなぁと思ったけれど、やはり文化や制度には馴染みがなく理解しにくいところもあって、細かいところは流し読みになってしまったのが残念。かなり昔の作品なので今はどうなっているかわからないが、操がこんな状況と気持ちに陥っているのは、制度にも問題があるよね。そして坂崎さん、最後の最後まで疑っていてごめんなさい。だって交流して間もないのに印鑑預かるとか怪しすぎるんだものー!(苦笑)
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大好きな愛川晶先生の作品 第5回鮎川哲也賞受賞作品だそうです 平凡なはずの人生が急に「別の景色」をみせはじめたら・・・戸惑う主人公に冴えない(笑)探偵(先輩)が かなり特殊でためになる知識がこの作品の骨格である 主人公の家族を思う気持ちが血肉となり、このモノガタリを形作っていま...
大好きな愛川晶先生の作品 第5回鮎川哲也賞受賞作品だそうです 平凡なはずの人生が急に「別の景色」をみせはじめたら・・・戸惑う主人公に冴えない(笑)探偵(先輩)が かなり特殊でためになる知識がこの作品の骨格である 主人公の家族を思う気持ちが血肉となり、このモノガタリを形作っています 最後の真相へのくだりは推理小説の醍醐味ですね
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途中で怪しい人の目星は付くはず。 なぜならばそういう人の割には すれているからなぁ。 一人の少女がだんだんと 誘拐事件の仕業で 豹変していくミステリー。 しかしどこでも名探偵はいるもので。 足で調査をする坂崎氏がなにげに素敵であります。
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/10350430.html) 鮎川哲也賞(1994/5回)
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主人公の女子大生の元に届けられた差出人不明の封筒。その中には写真が入っており、それを見た瞬間、主人公はパニックに陥る。 第5回鮎川哲也賞受賞作 主人公の出生の秘密を追うことが、心的成長、自分探しと繋がり、その過程が丁寧に描写されています。 サスペンス重視かと思...
主人公の女子大生の元に届けられた差出人不明の封筒。その中には写真が入っており、それを見た瞬間、主人公はパニックに陥る。 第5回鮎川哲也賞受賞作 主人公の出生の秘密を追うことが、心的成長、自分探しと繋がり、その過程が丁寧に描写されています。 サスペンス重視かと思いきや、終盤に一気に本格味が高まります。戸籍の盲点をついた作品。
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