傷春譜 の商品レビュー

楡井亜木子(著者)

2019/04/29

なんだろう、ここに出てくる二人の少女は
うっかり乱暴に触れてしまえば
粉々に吹き飛んでしまいそうな、そんな感覚がするの。

だけれども本人たちはそう思わせたくないから
必死に、必死に女でいるために
もがくんだよね。
それがたとえ彼らを崩壊させるような
ダメ男についたとしてもね。

2作品目が強烈。
結局のところ、一度愛という狂気に
見舞われた人はどうにもならないのよ。
それは実の娘にも牙をむくの。
あれはメンヘラだよ、まさにな。
おっかねぇので読書注意。

2010/07/14

表題作と「あたたかい鎖」の２編収録。
微妙な母親を持つ２人の女子高生のお話。
母親とこんな関係は築いてないな～。

2009/10/04

表題作と「あたたかい鎖」の二編。どっちも死別や離婚などで母親がいない高校生の女の子の話。簡単に言えば家族との繋がりとか、年上との恋とかが描かれています。私はけっこう好き。何だか雰囲気があって、色気のある文章だと思った。