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スペース・オペラの書き方 の商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2024/08/27

スペース・オペラの書き方という表題だが、創作の過程を解説した指南書のようなもので、小説を生み出す時の作業の一つを紹介している本。参考にしてる本はどれもSF作品が中心で、読書ガイドにもなっている。

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2024/02/24

半年も前に買ってストックしていた本だけど、今度「デューン」の後編を観に行くのでその予習も兼ねて読んでおいた。 野田昌宏というと、実はその小説は読んだことがないが、『スター・ウルフ』や小説版の『スターウォーズ』の翻訳もされていて、それは小学生の頃に読んだことがある。当時もそうだった...

半年も前に買ってストックしていた本だけど、今度「デューン」の後編を観に行くのでその予習も兼ねて読んでおいた。 野田昌宏というと、実はその小説は読んだことがないが、『スター・ウルフ』や小説版の『スターウォーズ』の翻訳もされていて、それは小学生の頃に読んだことがある。当時もそうだったけど、今読んでも軽快で面白い文章であった。 そういう読みやすいというか読んで楽しい文章で、分かりやすくスペース・オペラの書き方を解説してくれているから、これだけでスペース・オペラくらいなら書けるようになった気になる。というか、すでに書いてしまった気にすらなるから不思議だ。こうなったら、人間として生まれてきたからにはスペース・オペラは世に残しておかなければならないかもしれない。 しかし、スペース・オペラだけではなく、文章を書くこと、何かを作り上げるという上での思考方法にも示唆を与えてくれるいい本だった。

Posted byブクログ

2022/12/24

気さくなおじさんが居酒屋で話すようなノリで物語の書き方を教えてくれます。 内容はSFに限定されず、実践的なプロットの書き方の紹介や、水滸伝や時代小説が参考になるという話や、小説やシナリオの書き方に関する参考文献の紹介もあって勉強になりました。

Posted byブクログ

2018/12/22

 SFマニア&SF作家である著者の創作指南。  具体的である。 <フェーズ1>  自分がどんなものを描こうとしているのかをはっきりさせ、先人の業績のインプット <フェーズ2>  周辺作品から、ノウハウを盗む P121  作者によって設定された舞台・ひとつの時代とそ...

 SFマニア&SF作家である著者の創作指南。  具体的である。 <フェーズ1>  自分がどんなものを描こうとしているのかをはっきりさせ、先人の業績のインプット <フェーズ2>  周辺作品から、ノウハウを盗む P121  作者によって設定された舞台・ひとつの時代とその社会は、話が始まる前から登場するキャラクターの性格・人生をかなりの幅で決定している。 <フェーズ3> その1 まずはカード作りだ  役に立ちそうなものは断片としてとにかくカードの形で蓄積する  作ったカードはランダムに箱に放り込んでおく  ランダムに取り出して、模索  徹底的な「解剖」  小説でも、映画でも ”とにかくまじめにやりなさい、そうすれば必ず金は儲かる” <ベビーネンネ>  キャラの実家 アンドロイド工場 死体置き場 侵入軍のアジト  異次元トンネル  と分解して考える。 P256  つまり、ちゃんとした生身のキャラクターには、ストーリーそのものをきちんと統御しすすめていく力がある。  そのキャラクターがきっちり”生きて”さえいれば、キャラクターは自分で動き出し、自分なりに直面する事態と対決し始め、ストーリーはある幅を持ってちゃんと動き出す。 P257  (設定や世界観)  君の周囲というか、君が日常性として把握している世界で話を始める方が、リアリティからすれば暑くてしっかりしたものがより楽に賭けるという言い方もある。 P272  かきたい、なぜかかけそうな気がするその部分を書いてみるといい。 P306  起伏が多いストーリーの時、キャラが多いとき、山が多いとき、構成をあんまり入り組ませるな。  逆は構成で工夫しろ。 P318  (設定をしっかりし、地図まで書く)  キャラクター尾を行動させるにしても、その距離とか地形、方向、法学、経過時間などにちゃんとした根拠を与え、それがストーリーに確固としたリアリティを与えることになるし、その制約があるために新しいアイデアが浮かぶかもしれないのだ。

Posted byブクログ

2016/07/24

野田元帥の本には子供の頃からお世話になってて。 スペースオペラは大好きで。 小説書くのも好きで。 この本は、スペオペの書き方、確かに構想から何から非常に実践的に書いてあって、その部分もいいのだが、スペというものに、創作というものに野田さんがどう向き合って関わって来たかが、軽いタッ...

野田元帥の本には子供の頃からお世話になってて。 スペースオペラは大好きで。 小説書くのも好きで。 この本は、スペオペの書き方、確かに構想から何から非常に実践的に書いてあって、その部分もいいのだが、スペというものに、創作というものに野田さんがどう向き合って関わって来たかが、軽いタッチでしかも真剣に描かれていて良い。 良著。 ただ、文章の書き方は書いてないので注意。

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2012/11/25

 アイディアの発想法とかプロットの作り方とかは他のハウトゥ本にもあるだろうけど、「高級ホテルに篭もる時の心構え」とか「書斎の机はどのくらいのサイズが望ましいか」とかの、実践的を通り越して生々しい知識まで書いてくれているのが面白い。  書かれたのが94年なので、「ワープロと手書き...

 アイディアの発想法とかプロットの作り方とかは他のハウトゥ本にもあるだろうけど、「高級ホテルに篭もる時の心構え」とか「書斎の机はどのくらいのサイズが望ましいか」とかの、実践的を通り越して生々しい知識まで書いてくれているのが面白い。  書かれたのが94年なので、「ワープロと手書き、どっちにすべきか?」という質問を色んなSF作家に訊いてたりする。キャノワードとかトスワードとか、そんな時代もあったんだなぁ。キューハチってのはたぶん、Windows98じゃなくてPC-9800のことなんだろうなぁ……。  右往左往シートというのは、岡田斗司夫さんが以前紹介していたミニッツライナのことなんだろうな。小説なら10ページずつ、映画なら1分ずつ、何が起こってるかを文章に起こして、始めから終いまでを一望できるようにするプロット構築/解析法。今度やってみよう。

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2011/02/26

実は心の師匠と仰いでいる野田先生の一冊 「~の書き方」とありますが、それ以上に物書きの心構えを考えさせる一冊のように思います とはいえ、堅苦しい本ではなくて、とても読みやすい面白い本なのですが

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2010/11/03

11月3日読了。スペース・オペラ小説を書くための心得を説く、この種のノウハウ本の古典だとか。SFの黎明期に苦労して米国の文献を収集しそれを体系化し、多数の訳書と自作スペース・オペラを著した著者の申吟と苦悩の日々、あとちょっとした自尊心などが文中に溢れており興味深い。小説を書くにあ...

11月3日読了。スペース・オペラ小説を書くための心得を説く、この種のノウハウ本の古典だとか。SFの黎明期に苦労して米国の文献を収集しそれを体系化し、多数の訳書と自作スペース・オペラを著した著者の申吟と苦悩の日々、あとちょっとした自尊心などが文中に溢れており興味深い。小説を書くにあたり最重要なのはメンタルの強さと「とにかく書き出し、書き続けること」に如くものはないようだが、アイデアを書き付けるカードや「右往左往シート」などスペオペを書くための実践的ツールも紹介されており参考になる。宇宙船が飛び交い謎の未来技術が溢れるスペース・オペラだけあり、作者自らが体験した出来事・日常の中のおもしろきことを投影したものでなければ、読者をひきつける物語を書くことはできない、ということか。なおスペース・オペラを作る作法とは言え現代を舞台にした小説を書くにもこの本で説かれている手法はもちろん有効だし、逆もまたしかり。

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2010/09/10

 冗談めかしているようだけど、実に堂々たるマニュアル本である。スペース・オペラ(軽めの宇宙冒険小説)と題名をつけてあるけど、エンターテイメント一般にあてはまる話であろう。僕自身、見よう見まねで書いている自分のつたない台本の書き方を思い浮かべ、「なるほどこうであったのか」と膝を叩い...

 冗談めかしているようだけど、実に堂々たるマニュアル本である。スペース・オペラ(軽めの宇宙冒険小説)と題名をつけてあるけど、エンターテイメント一般にあてはまる話であろう。僕自身、見よう見まねで書いている自分のつたない台本の書き方を思い浮かべ、「なるほどこうであったのか」と膝を叩いた。この本の通りにできたなら、本当にすばらしい物語が書けそうな気がする。もっとも、楽に書けるというわけではなさそうだけど。  冗談めかしているように読める部分、実はこの本そのものが堂々たるエンターテイメントである。作者自身の経験を語る部分は、一種の内幕ものとしても読めるし、一種の自伝でもある。そして、何よりその部分に込められた、SFへの愛情が美しく胸に迫ってくる。僕自身も古くはキャプテン・フューチャーやジェイムスン教授に夢中になった者であり、それらの作品の魅力を日本に伝え、あの名調子を翻訳したのがこの作者であることを考えると、美しく胸に迫ってくるのも当然かもしれない。  SFのことをほとんど知らない人でも楽しく読めると思うし、もしかしたら読んでいる途中で本屋や図書館に走りたくなるかもしれない。知ってる人なら2倍も3倍も楽しめると思う。楽しかった。 2009/3/21

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2010/06/11

「スペース・オペラの書き方」を手に入れたので、読みました。 こっちは、あくまで自分のスペース・オペラの「書き方」がメインなので、作品の紹介は少なめです。わたしは、別にスペース・オペラを書きたいわけではないので…書きたい気持ちがあっても、七転八倒はしたくないので…、どっちかというと...

「スペース・オペラの書き方」を手に入れたので、読みました。 こっちは、あくまで自分のスペース・オペラの「書き方」がメインなので、作品の紹介は少なめです。わたしは、別にスペース・オペラを書きたいわけではないので…書きたい気持ちがあっても、七転八倒はしたくないので…、どっちかというと、純粋に作品の紹介をしてくれる方が楽しいかも。 まあ、小説を書くために生まれてきた人でなかったら、小説を書くというのは大変だということが良くわかりました。

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