ピアノの巨匠たちとともに の商品レビュー
ニューヨーク・スタインウェイの伝説的調律師フランツ・モアの回想録。 構成の人と、著者のフランツも敬虔な(厳格な?)クリスチャンなので、私とは感性が異なっていて読みづらい箇所もありました。 第一部「ピアニスト」 フランツモアからみた素顔の天才たち。 ホロヴィッツ他 ルービン...
ニューヨーク・スタインウェイの伝説的調律師フランツ・モアの回想録。 構成の人と、著者のフランツも敬虔な(厳格な?)クリスチャンなので、私とは感性が異なっていて読みづらい箇所もありました。 第一部「ピアニスト」 フランツモアからみた素顔の天才たち。 ホロヴィッツ他 ルービンシュタイン、ギレリス、クライバーン。 私はホロヴィッツにどういった点に気を配り整音やアクション調整をしていたのか興味があったのでこの本を購入しました。 この本を読んでホロヴィッツの名盤を聞き直すとまた楽しいと思います。 2部では調律を蔑ろにするミケランジェリの話、極端な浅いタッチを要求するグールドの話もありました。増補版はもう少しグールドとの逸話があるようです。 第二部「ピアノ」 スタインウェイの特徴についてと、調律について。 基準音程「ラ=440Hz」が決まったのは1939年、ロンドンでの国際会議。以前は「ラ=435Hz」だったそうです。現在は442Hzが主流だそうです。通常人間の聴力ではこのくらいのヘルツの違いは分からないといいます。主音を音叉であわせたあと、当然ながら調整工程が決まってるけれど、結局経験による全くの職人技ってことになりますね。 全音が2つで半音がない3度が長3度、 全音4つ半音1つの6度が長6度っていうのはわかるのですが、平均律も理解してないし、完全な理解はできなかったです…数字アレルギーが…。 ちなみに家に来た調律師は電子機器使ってました。 第3部 フランツのおいたちと信仰について。 ほぼ信仰についての話。 第4部 構成者イーディスが書いたフランツの仕事の見学など。 この人の文章は少し読みづらいな。
Posted by
- 1