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魂の殺害者 の商品レビュー

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2017/11/01

巻末の翻訳者解説にある, 「本当の恐ろしいのは,子に対する親のあからさまな迫害,虐待,冷遇などではなくて,愛情,思いやり,献身といった名の迫害なのである。あからさまな迫害の場合は,子どもとしても,親の迫害そのものはつらいものの,少なくともそれに対する不満と敵意は自由に表現でき,人...

巻末の翻訳者解説にある, 「本当の恐ろしいのは,子に対する親のあからさまな迫害,虐待,冷遇などではなくて,愛情,思いやり,献身といった名の迫害なのである。あからさまな迫害の場合は,子どもとしても,親の迫害そのものはつらいものの,少なくともそれに対する不満と敵意は自由に表現でき,人格の統一性は保持できる。しかし,愛という名の迫害に遭った子どもは,迫害される苦しみは同じように味わわされていながら,その上に,その迫害を迫害と感じることを禁じられ,それに対する不満と敵意を抑圧することを強いられ,さらに,それを世奥圧したという事実をも抑圧することを強いられ,本当は感じているはずもない感謝と愛情を,しかも心から親にささげることを強いられる」という文章に集約される。 本書に書かれた,シュレーバー氏は,まさにそのような愛情による迫害を受けた被害者である。

Posted byブクログ

2009/12/14

 訳者が岸田秀先生…ってことで、買ったきり10年近く(以上?)本棚に寝かせていた本です。 今借りてるのが終わったら読もう…

Posted byブクログ