日本陸海軍の情報機構とその活動 の商品レビュー

有賀伝(著者)

2009/10/04

情報史、殊に帝国陸海軍の情報分野を扱うものにとっては必携の一冊。本書によって初めて日本軍の情報部門の体系が明らかとなった。一次史料を基本にしており、防衛研究所等での史料閲覧の手引きとしても有効である。1994年になっての出版は、戦史研究の分野からすれば時期としては遅いと言わざるをえないが、やっと情報分野を冷静に研究できるようになった、というべきか。
出版者品切れのため、手に入らず図書館で繰り返し借りている。復刊を期待する。