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“弱気な自分"を打ち破れ! の商品レビュー

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2020/05/05
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 幸福や成長や創造には限界などなく、われわれは、人間がなれるものなら何にでもなれる。他の人びとや社会が押しつけようとするものに逆らって、自分が本当になりたいものになれる。自分の力を発揮できないのは、自分の可能性は無限であることに気づかず、並みの人間であろう、相手に要求されていることに従おう、世間の枠組みから外れないようにしようと、時間をかけて一生懸命そう努力してきたからに他ならない。誰でも努力さえすれば、人間として最高に発達し、自己実現して無限界の人間になれる。自分がすすんでそれを選ぶかどうかの問題である。  蔵書を整理して要らない本を捨てようと思い、手に取ってパラパラとページを捲ると、弱気になっている自分に向けられた言葉が力強くて、捨てられなくなってしまいました。ウエイン・W・ダイアー氏は、不滅のコーチです。  実は私、しばらくニヒルな考え方に陥っていました。私がここで言っているニヒルな考え方は、世界から見捨てられたような感覚をもたらすので、そこから積極的な生き方を引き出すことはとても難しいことなのです。それに対してウエイン・W・ダイアー氏が説く考え方は、絶対主義的(絶対的な真理・価値などが存在すると考える立場)なので、支えられ感があります。やはりせっかく生まれて来たのですから、持ちつ持たれつ助け合って生きていくという考え方の方が良いですよね。  ウエイン・W・ダイアー氏の「自分の務め、仕事、職業など、とにかく名前は何であれ、一日の大半を費やしているものにおいて“今を生きること”が、無限の能力を開花させる中枢なのだということを強調しておきたい。」という言葉は「誰もやりたくない嫌なことするからこそお金をもらえる」などと考えて、意欲を搾り出そうとしてしまいがちな私にとっては、心に突き刺さります。  「何物にもとらわれないで生きるには“自分で考える”という能力が絶対に必要である。」という言葉は、ジャックラカンの「人は人の欲望を欲望する」という言葉が示すように、私たちが他人の価値観に左右されやすいということに注意喚起しているような気がします。

Posted byブクログ