原爆が落とされた日 の商品レビュー

半藤一利(著者),湯川豊(著者)

2021/07/04

・そもそもアメリカだけではなく、ドイツや日本も原子爆弾の研究をしていたことは知りませんでした。

・また、一つの街規模であるマンハッタン計画と対象に、日本は理研の分離筒１本。
　そしてその１本も焼失と、アメリカとの圧倒的な予算と物量の差は、
　やはり戦争を始める前から勝敗は見えていたことの最たる例かもしれません。

・一方で、大本営による義勇兵役法による本土決戦、徹底抗戦を唱える日本の構図は、
　本書にも書かれていましたが日露戦争で植え付けられた「必勝の信念」であることは、
　今までの課題図書でも度々触れられているところです。

・後半は投下後の悲惨な爆心地の描写については、
　昨年、広島の原爆ドームや平和記念館を訪れた機会があったので、文字だけでなく情景も思い浮かべました。

・なお、戦時中、私のお祖父さんは、江田島海軍兵学校にいたそうで、
　今は亡くなりましたが、もっと当時の話を聞いておきたかったです。

・最後に、ロスアラモスでの実験の様子動画（一部再現）がありましたので共有させて頂きます。
https://www.youtube.com/watch?v=L434sdb74eY

2010/09/21

4569566766 　557ｐ　1994・8・15　１版１刷
題名通りだが原爆開発競争から投下までの刻々な状況が細かく描写されている。