1,800円以上の注文で送料無料

ポスト終身雇用 の商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/07/11

波頭亮氏の本はいつも学びが大きい。人事制度の目的が「適材適所の実現」と「モチベーションの極大化」の二つであるというのは非常に本質を突いていると思う。また、ポスト終身雇用においてマネジメントシステムの基軸となる二つのコンセプトも今の日本の状況と照らしてみると興味深い。「スポット型マ...

波頭亮氏の本はいつも学びが大きい。人事制度の目的が「適材適所の実現」と「モチベーションの極大化」の二つであるというのは非常に本質を突いていると思う。また、ポスト終身雇用においてマネジメントシステムの基軸となる二つのコンセプトも今の日本の状況と照らしてみると興味深い。「スポット型マネジメント」というのは「労働の価値に対して対価を支払う」というジョブ型雇用のあり方に言い換えることもできるし、「多様化高コスト型マネジメント」もメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ移行する際に企業・人事部門に求められる対応と同じ性質のものだと思う。この本も高橋俊介氏の「人材マネジメント革命」と同じ1994年に出版されている。結局、この頃からの問題を積み残してきたのが今の日本なのだろう。

Posted byブクログ

2014/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦略人事の仕事を見事に整理している。整理するにあたり、歴史を紐解き、日本の三種の神器が生まれた背景が説明されており、人事戦略を考える必要性が理解しやすい内容となっている。 今では、割と誰しもが知っていることではあるが、発行当時から、戦略人事の在り方を見とおしていた著者は流石。先を見通すためには、過去と現在を比較し、時代とともに現行制度に生じている不具合に着目することが、ものを考えるうえでの一つの方法だ。 再読 今一度、人事マンとして人事の理解を深めるために読み直した。 筆者は時代変化から人事諸機能の変革を導いたのか、それとも各企業の変革からその背景を解き明かしたのか。ビジネスマンとしてセットしたい考え方は当然前者。 書かれたは今から20年前だが、内容通りの変革を達成できている企業は多いとは言えない。我が社もしかりだ。ただ外部環境がどうあれ、自分は本書で目指されている人事マンであるべきなのは言うまでもない。 改めてマクロから人事を語れない自分に気づけた。

Posted byブクログ