暗闇の薔薇 の商品レビュー
ブランド最晩年の作…
ブランド最晩年の作品!! ファンなら読むべし!! 老いてなおの本格スピリッツ。登場人物紹介の上の文字、作者にとっても読者と勝負!! という意気込みを感じさせます。
文庫OFF
熟練の手練が描く、魅…
熟練の手練が描く、魅力にあふれた謎物語。
文庫OFF
晩年のブランドの作品 車の入れ替え、死体の発見という序盤の展開ですごくワクワクする 最盛期には及ばないものの、謎やプロットの錯綜のさせ方にブランドらしい切れ味が光っている 個性ある登場人物たちも楽しい 本格好きなら十分満足できる作品
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倒木で車が通れなくなり、倒木の反対側で停車していた同車種の車両と一時的に交換、翌日その交換した車両から死体が発見されるという冒頭のエピソードは非常に面白い。 最初のページに「配役」の一覧表があり、「以上の九人のなかに、殺人の被害者と犯人がいる。この殺人には共謀はないものとする」と...
倒木で車が通れなくなり、倒木の反対側で停車していた同車種の車両と一時的に交換、翌日その交換した車両から死体が発見されるという冒頭のエピソードは非常に面白い。 最初のページに「配役」の一覧表があり、「以上の九人のなかに、殺人の被害者と犯人がいる。この殺人には共謀はないものとする」と宣言されているので、当初は犯人当ての本格もののように思ったが、最後まで読むと、正直肩透かしといった印象。最後の数ページになるまで犯人はわからないし、曖昧な書き方で終わっている。 犯人偽装のトリックが使われてはいるが、あまりパッとしたものではないし、論理的な推理もない。 複数の登場人物が隠し事をした結果、真相が見えにくくなっている事件。それを解きほぐすのが主眼のミステリだが、真相を知っても納得感はなかった。
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登場人物のほぼ全員が奇天烈な言動。そのせいで滑稽な喜劇を観ているような気持ちになるのだが、最後の最後で、実はこれは悲劇だったのだと気がつく、そんな話。
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東京創元社の2015年復刊フェアにて購入。 元映画女優でやや(かなり?)エキセントリックな女性をヒロインに据えたサスペンス。どうもこの主人公のヒステリックかつエキセントリックなところに引き摺られて、相対的に周りの登場人物が微妙に霞んでしまうのが残念だった。ストーリーの盛り上がりやトリックは面白かったのだが。 最後まで読み終えると、どうも彼女は独り相撲で全てを失ったのでは……と思えてならない。
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ミステリーとして有名なブランドもの。 その名の示す通りブランド品で庶民にはちょっと手の届きにくい内容・・・どたばたなんだか、本格なんだか。 それでも格調高いって訳でもないけれど不思議な翻訳本。 個性豊かな登場人物たちにシテヤラテタ感はありました。
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自分の命が狙われていると怯える元映画女優のヒロイン、ゲイの衣装デザイナー、出自の不明なイタリア人などエキセントリックなキャラクターが次々と登場し、最初から最後までサスペンスフルな展開に、映画を見ているようなミステリだった。どちらかというと「イヤミス」ですw これが遺作なんですね。...
自分の命が狙われていると怯える元映画女優のヒロイン、ゲイの衣装デザイナー、出自の不明なイタリア人などエキセントリックなキャラクターが次々と登場し、最初から最後までサスペンスフルな展開に、映画を見ているようなミステリだった。どちらかというと「イヤミス」ですw これが遺作なんですね。 ラストに畳みかけるように襲いかかるどんでん返しにはさすがブランド!といった感じですが、なぜか非常に読むのに苦戦しました…。 なぜだろう。訳文のせいかしら…。 「チキンサンドイッチ」の事だと思うのだけれど、それを「チッキングサングウィッチ」とか、いかにも発音ベースっぽい表記になっている記述がちらほら含まれていて、非常に読みにくかった。 何か、原文の方でこういう表記をしなきゃいけない、「訛り」的な記述になってたのかなぁ。。。謎。
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真相だけを取り出せば案外あっさりしたものだと思うけれど。そこに至るまでの過程がなんともトリッキーで凝った構成。二転三転、整理しながら読まなきゃわけが分からなくなりますよこれは。もちろん、読み応えはばっちり。ちなみに最初の方にあるのって言うなれば「読者への挑戦」みたいなものですよね...
真相だけを取り出せば案外あっさりしたものだと思うけれど。そこに至るまでの過程がなんともトリッキーで凝った構成。二転三転、整理しながら読まなきゃわけが分からなくなりますよこれは。もちろん、読み応えはばっちり。ちなみに最初の方にあるのって言うなれば「読者への挑戦」みたいなものですよね。
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嵐の中の車の交換、尾行されているかもしれないというヒロインの恐怖感。映画的な雰囲気を醸し出しております。 また、キャラクターの一人一人がとてもよく描かれていて(これはブランド作品全作にいえる)、その辺りを楽しむことも可能。それが、終盤に差し掛かると、物寂しい気持ちにさせる演...
嵐の中の車の交換、尾行されているかもしれないというヒロインの恐怖感。映画的な雰囲気を醸し出しております。 また、キャラクターの一人一人がとてもよく描かれていて(これはブランド作品全作にいえる)、その辺りを楽しむことも可能。それが、終盤に差し掛かると、物寂しい気持ちにさせる演出とつながってくる。 どんでん返しも健在!! やはりブランドの作品、はずれはないなとつくづく感じました。
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