主な登場人物 の商品レビュー
登場人物表だけでスト…
登場人物表だけでストーリーを想像する話。実際にやってみても面白いですよ。
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表題作を読んで私もや…
表題作を読んで私もやってみたくなりました。今まであまり気にしていなかった「主な登場人物」。この作品を読んでから見るとかなり楽しいです。
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登場人物表だけでひと…
登場人物表だけでひとつの小説を考えてしまう作品。なかなかおもしろいです。
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題名にひかれて読んで…
題名にひかれて読んではみたが、期待ほどではなかった。
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新年恒例の清水義範作品。今回は『主な登場人物』。少し変つたタイトル。もつともこの人の著書は変つた書名だらけですが。 海外の翻訳小説、就中ミステリイには、カヴァーの折り返し部分に「主な登場人物」なる一覧が付されてゐる事が多い。日本人にとつて、片仮名の名前は覚えにくいので、少し前に出...
新年恒例の清水義範作品。今回は『主な登場人物』。少し変つたタイトル。もつともこの人の著書は変つた書名だらけですが。 海外の翻訳小説、就中ミステリイには、カヴァーの折り返し部分に「主な登場人物」なる一覧が付されてゐる事が多い。日本人にとつて、片仮名の名前は覚えにくいので、少し前に出てきた登場人物が再度出てくると、ああこの人誰だつけ、なんて困ることがあります。初出場面を一々探すのも大変です。 そこで、冒頭に「主な登場人物」として紹介しておくと、読者が読み進む際の便に貢献するといふ訳であります。わたくしは、この表がない小説で登場人物が多いと、自分でメモ代わりに「主な登場人物」を作成しながら読んでゐるのです。 そこで作者は、チャンドラーの有名な小説『さらば愛しき女よ』の「主な登場人物」の紹介欄から想像して、新たな物語を作らうといふ、まことに馬鹿々々しい試みをするのでした。無論、そこから紡ぎ出される粗筋は、原作とは似ても似つかぬ荒唐無稽なものであります。 アホらしい試みですが、小説のネタに困つた時にはいいヒントになるかも? その他14の短篇が同時収録されてゐます。著者得意の、何気ない日常を切り取つたパスティーシュ作品ですが、どうも本書は押しなべて密度の薄い作品が多いやうな気がする。気の所為でせうが、この作家は版元別に完成度の高さが違ふと感じます。即ち本書を含む角川系はやや空回りしてゐるのに対して、一方で講談社系は傑作が多いとか。ま、TV通販ぢやないけど、あくまで個人の感想ですがね。 その中でも本書では「ビデオ録画入門」「只今留守にしております」「ショート・ショート 拝啓」なんかがわたくしの好みで、にやにやしながら読むのに最適であります。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-680.html
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物書きの人ならおそらく、最初の『主な登場人物』と最後の『註釈物語』で「やられた!」と打ちのめされるはず。 これ以前に他に誰かが、こういうのやってるのかな。やってなかったら、アムンゼンの、人類初の南極点到達にも等しい偉業と言いたい。
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様々で豊かな小品たちがこころあふれる。読んでて幸せになれる。一番のお気に入りは『註釈物語』。『ユリシーズ』の膨大な註なんか霞む爽快感。
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ミステリー小説(未読)の最初にある“主な登場人物一覧”から、どの様な話なのかを推測する著者。笑えます!
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短編が15編収録されている今作。表題作は『さらば愛しき人よ』の冒頭にある“主な登場人物”一覧表から、この物語(作者は未読らしい)がどのような話であるかを推測するというもの。もう、その発想がバカバカしすぎて、私のストライクゾーンにビシーッとハマりました。他の収録作も座談会のパロディ...
短編が15編収録されている今作。表題作は『さらば愛しき人よ』の冒頭にある“主な登場人物”一覧表から、この物語(作者は未読らしい)がどのような話であるかを推測するというもの。もう、その発想がバカバカしすぎて、私のストライクゾーンにビシーッとハマりました。他の収録作も座談会のパロディだったり、雑誌の人生相談を分析してみたりと、かなり独特なおもろい視点で書かれたものが多く、本当に楽しんで読めました。今作で初めて清水義範の作品に触れる事ができ、喜ばしい気持ちでいっぱい。こういう風に真面目におバカな事を書くのって、文章力がないとダメだと思うので、そういう意味でも本当にブラボーな作品。ぷぷっ!と笑いたい人におススメの1冊。
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