烙印 の商品レビュー

貫井徳郎(著者)

2024/02/28

貫井さんの初期作品で期待しながら読んだ割には、ちょっと残念だった。人物描写も曖昧で、どこが注目どころか見えにくい。もちろん芯の部分はしっかりあるけど、最後の伏線回収が詰め込まれ過ぎている感は否めない。何か、メロドラマみたいだったなぁ。

2022/09/28

貫井さんの2作目の作品だそうで。そもそもなんで迫水が綺子に惹かれたのか今ひとつ分からず、これといって魅力的な人物もおらず、昔のテレビドラマを見たような読後感。後東さんを殺す必要もなかったのでは。

2018/03/04

現在までの著作をかなり読んだ上で、今さら２作目を読んだのがいけませんでした。「慟哭」の次作として著作を読んでみるとよくここで消えなかったものだと強く感じます。まず主人公が好きになれない、設定が至るところで甘く、文章が青い等々。貫井氏のファンですがこの本は読まなくてもよいと感じました。

2013/07/16

この作品を大幅改訂した「迷宮遡行」があるので、作者の作品の中でも位置付けは低いのかなという先入観があったのですが、思っていた以上に楽しむことができました。終盤で明らかになる真相にも捻りが加えられていて、「慟哭」とは違う驚きがあったと思います。あとがきに書かれている作者の「本格観」も興味深く、他の作品も読んでみたくなりました。

2012/09/22

主人公の考えや行動に、どれだけ共感できるかが、その世界観へのめり込むために重要だと感じています。
その点で、前半の主人公には共感できたのですが、後半からラストに向けて気持ちが離れてしまいました。
どんどん進展していくストーリーは充分に面白かったんですが、そこに入り込めないと、テレビドラマを眺めている程度の感覚で終わってしまいます。

2011/05/11

イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/5818476.html)

2010/02/28

今、順を追って貫井作品を読んでいますが、今までのような衝撃と
いうものが薄かった。

あまりヤクザものにも興味がないし、ストーリーや人物設定が
薄いなーという印象です。

妻の自殺の理由や多くの謎を解明したい！という主人公の気持ちに
便乗出来ず置いてきぼり。
残念ながら感情移入が出来なかったです。

2009/10/07

失踪した妻が西伊豆で投身自殺を遂げる。動機に心当たりがない夫、迫水は警察官を辞め、単身真相究明に乗り出すが、いつしか暴力団の抗争に巻き込まれ…。

2009/10/04

失踪した妻が西伊豆で投身自殺を遂げる。動機に心当たりがない夫、迫水は警察官を
辞め、単身真相究明に乗り出すが、いつしか暴力団の抗争に巻き込まれ…。

2009/10/07

暴力団がらみなのでもちろん暴力シーンはあるのだが、元々の謎解きの動機が純粋な愛だからか 殺伐とした印象はない。夜の世界で生きている人々の裡にある屈折した思いや一筋縄ではいかない様も謎解きを面白くしていると思う。
うぅむ、後東さんは 巻き込まないで欲しかったなぁ。