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華族女学校教師の見た 明治日本の内側 の商品レビュー

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2015/10/22

大山捨松が晩年抱いたであろう孫(柏氏次男)は、すでにこの世を去って10年ほどになるが、私はたいへんお世話になった。 亡くなったときに東京から来られた関係者から大山捨松の事を書いた本をもらったが、最近になって急に懐かしくなり、関連図書を読んでいく中で出会った作品が本書だ。 日本初の...

大山捨松が晩年抱いたであろう孫(柏氏次男)は、すでにこの世を去って10年ほどになるが、私はたいへんお世話になった。 亡くなったときに東京から来られた関係者から大山捨松の事を書いた本をもらったが、最近になって急に懐かしくなり、関連図書を読んでいく中で出会った作品が本書だ。 日本初の女子留学生、大山捨松や津田梅子が米国で世話になったベーコン家の娘、アリスを日本に呼んで女子教育のために働いてもらった。 そのアリスが綴った日記が元になっている本書は、明治時代の日本を客観的にとらえていて、まるで読んでいる本人がその時代で生活している気分にさせてくれる。 庶民の暮らしから、当時の大事件までを淡々と綴った本書は、今の時代にこそもっと読まれていいのではと思う。 本書に登場する人物の子孫も確実に今を生きているだろうと思うと感慨深いものがある。 しかもおそらく本人たちは自分の、ひいおじいさんや、おばあさんが登場しているとは知るよしもないのだ。 ちなみになんとかスミスって人が当時書いた旅行記中の写真で裸を見せている海女さんの子孫が発見されて話題を呼んだこともあったが、そういうのは心を打たれる。

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2009/10/04

原著は「Japanese Interior」(1894)。アリス・マベル・ベーコンは、明治21(1888)年に宮内庁の招きで華族女学校の英語教師として来日した。実は津田塾の創立者・津田梅子とともに明治4年に日本から初めての女子留学生として訪米した会津藩家老の娘で、後の大山巌陸軍卿...

原著は「Japanese Interior」(1894)。アリス・マベル・ベーコンは、明治21(1888)年に宮内庁の招きで華族女学校の英語教師として来日した。実は津田塾の創立者・津田梅子とともに明治4年に日本から初めての女子留学生として訪米した会津藩家老の娘で、後の大山巌陸軍卿夫人となった山川捨松のホームステイ先の娘で、津田の働きかけでの招聘だった。そんな彼女が見た、当時の日本の内側。

Posted byブクログ